
>「他山の石」は,中国最古の詩集「詩経しきょう」にある故事に由来する言葉です。
>「よその山から出た粗悪な石も自分の宝石を磨くのに利用できる」ことから
>「他人のつまらぬ言行も自分の人格を育てる助けとなる」という意味で使われてきました。
https://www.bunka.go.jp/pr/publish/bunkachou_geppou/2011_10/series_08/series_08.html
他山の石、以て玉を攻む(おさむ=みがく)べし。
→よその山の石ころ(くだらない、ありふれたもの)でも、
自らの修養に役立てるべきだ、の意。
慣用句として使う場合は「人の振り見て我が振り直せ」とか、
そんなニュアンスになる。
誤用としては「他人事」というような意味で使われることがある。
ただ実際「他山の石」という言葉だけでは「よその山の石」なので、
強ち完全な誤用とも言い難い。
下の句まで含めての意味も覚えておくと良いかもしれない。
車輪の再発明は既にあるものを、
それとは知らずにまた作り出すこと。
ネット上でたまに見かける「やべぇ、俺天才じゃね?www」に対する、
「いやそれはもう〇〇がやってる」というツッコミのようなこと。
つまり「もうあるよ(そんなことも知らんのかい)」ぐらいの意味。
「犬も歩けば棒に当たる」は、
何かをすると思いがけない不幸がある、
という意味で使われることが多い。
単純に不運のことを指したりもする。
一方で「棒に当たる」というのは幸運とする説もある。
画竜点睛は中国古典からの引用。
「画竜点睛」、「画竜点睛を欠く」の二つが良く使われる。
「点睛」の「睛」は「瞳(ひとみ)」のこと。
「晴れ」に似ているが違う意味の違う字。
「画竜」は「絵に描いた竜」のことで、
「点睛」は「瞳(睛)を点ずる=描く」こと。
詳しくは出典の故事にあるが、
「瞳を点ずる」とは「最後の大事な部分の仕上げ」を指す。
つまり「絵に描いた竜の最後の仕上げをすること」であり、
本来の「画竜点睛」は「最後の大事な仕上げを済ませる」こと。
一般的には後に続く「~を欠く」を省略して、
「テストで名前書き忘れただなんて画竜点睛だね」
というような言い方で使われることも多いが、
本来は逆の意味。
「画竜点睛を欠く」ということは、
「最後の最後の大事な部分がない」ことを指し、
慣用句としては「最後の最後で残念な部分がある」という意味になる。
「画竜点睛を欠く」に似た言葉には「竜頭蛇尾」がある。
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