Aさんはベッドから動けないので、寝るかYouTubeを見るかブログを書くかしていた
あとは日本の友達とよくテレビ電話をしてたかな

友達と電話する度に当方をその友達に紹介してくれたんだけど、どの友達もなぜか当方に好印象を抱いていたようだった。タイまでついて行って親身にトランス女性をサポートするアライ、というキャラ設定が確立していたっぽい。

どの友達も口を揃えて「本当は私もお見舞いに行きたいんだけど仕事が、、」と言っていた。当方はそれを聞くたびに「仕事の調整なんてどうにでもなるんだから来ればいいのに」と思っていた

当方みたく2週間以上タイに一緒にいるのは無理でも、お見舞いで3〜4日くらいだったら誰でも来れるだろうに、なんでみんな来ないんだろうと思っていた

術後4日目、Aさんの前貼りが外され、マソコを拝めるようになった
Aさん曰く、腫れていてグロいとのことだった

ちなみに当方はAさんの入院中は彼女のマソコは見ていないんだが、
退院後のホテルでのリハビリ期間中に「トランスジェンダー当事者ではない人にも手術の現実を知ってもらう」というAさんの目的意識から、「一度、ちゃんと見ておけ」と言われて拝見した
腫れていてグロかった

あとは、ダイレーション (詳細は改めて説明) のときにダイレーターが膣に何センチまで入っているか目盛りを読んでくれ、と言われたことが一度あって、そのときもマソコを見たからタイ滞在中に2回、見たことになるかな

腫れが引いて綺麗に仕上がるまで1年はかかるらしい

さて術後5日目はいよいよ歩行訓練なのだが、その日初めて、当方がAさんを泣かせてしまう事件が起きるのであった

つづく

おまけの話題だけど、入院中に付き添いの人はメシをどこに喰いに行けばいいのか、について、病院に近いところでおすすめを挙げるとまずは >>96 で紹介したセントラルプラザ。

あとは >>129 のテスコロータスもフードコートが充実している。
謎のプリペイドカード (Suicaと違って汎用性はまったくない) を使わないといけないので最初は戸惑うけど、フードコートの入り口の案内の人に現金を渡せばカードをもらえるので臆せずチャレンジしてみてほしい
https://imgur.com/a/ctkUjnW
https://imgur.com/a/JOFWFw0

imgur.com
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Imgur: The magic of the Internet

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>>141
当時、当方が勤務していた会社はちゃんとしてない小さな会社 (むしろ >>13 に書いたとおりLGBTQのジャンルに関しては声を上げたことで酷い目に遭わされた) だし、「友人のトランス女性を助けたいのでタイからリモートで仕事します」という申し出は理解を得られていたわけではないです。

ただ、当方はよく理解不能なことをする・言い出したら聞かない、というキャラは周りに浸透していたので、どうせ止めても聞かないだろうし勝手にすれば? っていう感じでした。

とはいえ、個々が大切にしている価値観に口を挟まないでいてさえくれれば理解してもらう必要もないので、そういう意味では恵まれていたかもしれませんね。

>>142
応援嬉しいです、うまくまとまるかどうか先が見えないですが頑張るっす。

>>143
詳細は伏せますが、「完パスしているトランス女性」の中では比較的、手術したのが遅い方じゃないかなあと思います

術後5日目
いよいよ、ベッドから降りて歩行訓練ができる日である

朝と夕方にそれぞれ1回ずつ、ナースの付き添いのもとで歩く。
手術で体がボロボロなのに加え、5日間ずっとベッドに寝たきりで体力も低下しているので部屋の中でベッドとバスルームを往復するだけでも大変。

スポーンクリニックではないが、イメージとしては ちゅるさんのこの動画の4:12〜 を見てもらえればと思う
https://youtu.be/xnDufCcW8Js?t=252

Aさんはわりと大丈夫そうで、ナースにもたれかからずに自力で歩けていた
5日ぶりにシャワーも浴びることができてめちゃくちゃ喜んでいた
ただやっぱり想像以上に疲れたのと、チソコが真ん中にぶら下がらない状態で歩く経験は初めてでバランスが取りづらいと言っていた。

【性転換手術】術後の入院生活
https://youtu.be/xnDufCcW8Js?t=252
見てる雰囲気より本当にきつかったです。。↓今回お願いしたアテンド会社(いっくん)http://srs-bangkok.wixsite.com/agency-isk★Twitter→https://twitter.com/chinachuru★Instagram→https://www.instagram.com/...

【性転換手術】術後の入院生活
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前述のとおり、この日の歩行訓練は朝と夕方に1回ずつの計2回で、基本的にはベッドからバスルームまでの往復程度を、ナースの付き添いのもとで実施。

この2回以外で歩きたい場合 (ウソコをしたい、などのとき) 、OKだが都度、ナースを呼び、付き添ってもらう決まりになっていた

しかし、Aさんは術後5日目を迎えたら自分の意思で自由に歩く訓練をしていいのだと思い違いをしていたらしく、病室内だけでなく病院の廊下も歩くつもりで楽しみにしていたらしい

なので、朝、シャワーを浴びた途端にまたベッドに寝かされて、前日までと同様に自由に身動きができないことにひどく落ち込んでしまった

それに輪をかけて運の悪いことに、なにかの手違いで夕方の回の歩行訓練が実施されなかった (待っててもナースが声をかけてくれなかった) 。

我慢できなくなって、ナースを呼ばずに勝手に歩こうとしたAさんに対して当方は「ナースを呼ばなきゃダメだよ」と正論で諭してしまった

その一言で堪えていたものが折れてしまったのか、Aさんが大泣きしてしまった

Aさんからは、どれだけこの日の歩行訓練を楽しみにしていたのか、それが期待と違っていてどれだけ辛い思いをしているのかを聞かされた

2日後には退院して自力で歩けるようにならないといけない、歩くだけでなくダイレーションなどの大変なリハビリが待っているのに、思うようにそれに備えられずにベッドでじっとしていないといけないことにどれだけ焦りを感じているのかを聞かされた

当方はもらい泣きで顔をぐしゃぐしゃにしながらAさんに謝っていた
痛みが思っていたほどではなく、Aさんとはこの日まで元気に会話をしていたので、Aさんは大丈夫だと勝手に思ってしまっていた
この日までの5日間、ベッドから一歩も出られないことがどれだけ辛かったか、想像してあげることができていなかった

しかし、当方はこの期に及んで「ナースを呼ばなきゃダメ、と言ったのは絶対にナースを呼ばないと歩いちゃいけない、という意味で言ったんじゃないんだ。ナースを呼ぶ決まりになっていることを理解した上で、自分たちでリスクを取る判断ができるなら勝手に歩いたっていいんだ」などと意味不明な言い訳をしていた

この喧嘩のあと、Aさんと当方の間の暗黙の了解で、Aさんが歩きたいときはナースの目を盗んで勝手に歩くことになった

で、ウソコを5日ぶりにしようとするんだけどコリコリに固まっちゃっててなかなか出ず、かなり苦労していた
出にくいのに、傷が開かないようにあまり力を入れてはいけないので無理ゲー感がすごかった

ちなみに小についてはまだカテーテルが刺さったままで、それを抜くことになるのは術後7日目、退院の日なんである

つづく