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「俺さん」改まった口調で言うと、じっと私の目を見詰めます。
「自慢するようで申し訳ありませんが、下駄箱は男子からのラブレターで一杯でした。少女マンガの主人公のようにです」
そりゃそうでしょうね。
私は肯き、尋ねました。
「なんで付き合わなかったの?」
彼女は、宙を見上げると、考えをまとめるかのように言葉を選びます。
「うーん。そうだなァ…。どれもこれも…何ていうかピンとくる人がいなかった。うーん、その男子を好きになれる自分が想像できなかった」
そう言うと、しばらく間を置いて「なんかさ、年ごろの男の子ってガツガツしてるじゃん。それも嫌だった」
いや、自分もガツガツしてますけど?
「じゃあ、俺のどんなところが気に入って付き合ってくれたの?」
「秘密だよん」
「えっ?」
「嘘」はぐらかすように笑うと、彼女は私の手を握ってきました。
「ほんとはね。イッチくんってさァ、話してて面白いし、楽しい。頭の回転も速いし、物知りだし。それに…優しい」
そう言って彼女は、手をぎゅって握ります。
「そ、そんな褒めてくれて、ありがとう」
「でも、一番好きなのは、イッチくんの声」
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