喧嘩をすることが多くなり、彼女のヒステリーがはじまると、私は自分の部屋へ逃げかえっていました。
しばらくすると彼女が部屋をノックし、謝って仲直りセックス。

そんなことを何度も繰り返していたある日、決定的な痴話喧嘩が起きます。
罵り合いが激しくなり、激高した彼女が台所にあった皿やコップを私に向けて投げつけてきたのです。
咄嗟に体をかわしたため、私の身体には当たらずに済みましたが、皿やコップは砕け、畳に破片が転がりました。

愛しているとは言えませんが、彼女のことは好きでした。
半同棲生活を続けているうち、情も湧いていました。
一緒に料理を作ったり、部屋で酒を呑んだりと、楽しい思い出もたくさんあります。

しかし、もうこれ以上、やっていくのは無理だと思いました。
私が別れを告げると、彼女はギャン泣きして私にしがみついてきました。
なんとか仲直りセックスに持ち込もうと、ズボンのチャックを開け、フェラチオしようとしましたが、もうなんだか心が覚めて、私はまったくその気になりません。

腰を引き、チャックを上げると、泣きすがる彼女の声を背に、黙って彼女の部屋から出ました。