表現の自由があるので作品性のあるものに関しては立件が難しい。
この辺りは植草甚一という人の「ポーノグラフィ始末記」を読むと、
問題点が浮き彫りにされていて、なおかつ結論が出ないことがわかる。

結局「猥褻」の定義が曖昧なので、
AVの撮影において違法な猥褻性が立証できないければ違法にならない。
一方、頒布段階でいわゆる「具」が映ってしまった場合は違法。

もっともそもそもの話は「性行為の強要」であるとか、
「出演の強要、性的搾取」といった部分について、
それらの被害を訴えている人がいるのであって、
「AVに性行為があることの是非」という部分に関しては論点でない。

論点を絞らずに一足飛びに問題だけを大きくするというのは、
よくある扇動のいち手法に過ぎないし、
まともに取り合う必要性があるか甚だ疑問。端的に言えば妄言としか。