当方は気づかなかったのだが、Aさん曰く、一緒にホテルからクリニックへ歩いて来た欧米の人が、持参した書類にトラブルがあったような様子で急にガタガタ震えていたらしい。
もしその人がキャンセルになってその順番が回って来たのだとしたら、、とどうしても考えてしまって、何年もかけて性別を移行し、準備と大変な思いをしてようやくタイに来れたのに、、と想像するとなんとも言えない気持ちになった。

ホテルの部屋で待っていると電話が鳴り、案の定、予定が1日早まって翌日 (10月8日) の朝に手術することになった。

もともとその日の午後は病院へ移動し各種の事前検査を受けることになっていたが、検査後はホテルには帰らずそのまま入院することになったので、慌てて荷物をまとめてチェックアウト。
病院へ持っていく荷物を選別し、持って行かない荷物は当方のホテルの部屋で預かった。

Aさんはタイへの渡航の段階からずっと手術への実感がわかない、と言い続けていたが、予定していた日まで待ってると怖くなっちゃうから、実感がわかないままこの勢いに任せて手術しちゃった方がいいのかも、と言っていた。

つづく。

あ、クリニックでの各先生との面談の際に手術費用の残額は無事、支払いました。ようやく現金を運ぶ緊張感から解放されたかと思いきや、覚悟を決める時間もないまま慌ただしく手術へと向かうAさんであった。