猫好きスタッフさんが来てくれて、こういうときって誰かがいてくれるだけでめちゃくちゃ安心するんだな、と思い知らされた。何人ものトランス女性の手術を見届けてきた人が、ただいてくれるだけで感じるどっしりとした安心感はすごかった。

その日の晩、当方が簡易ベッドを取ってしまったので、猫好きスタッフさんはソファーで寝ていた。

寝息が聞こえたのでどうやらAさんも寝ることができているようだった。

とりあえずは安心したので当方も寝ることにしたんだけど、ふと、手術を終えて生きていることをAさんが家族にも友達にもまだ伝えてないなー、と思った。電話も、ソーシャルメディアに投稿する気力も体力もなさそうだった。

え、Aさんのオペが無事終わったことを知ってるのってオレだけじゃん、って思って、Aさんと当方の共通の知り合いの顔が何人か浮かんできて、その人たちは心配してるだろーなーとか考えながら、いつの間にか当方も眠りに落ちていったのであった (そういえば朝も早かったし) 。