>>72 のあたりで少し触れていた動画がこの辺りから関わってくる。

Aさん・当方がともに11月の頭に帰国してから2週間くらいは、LINEでのやりとりがあった。
やりとりの内容は主にタイ滞在中に撮りためた動画についてで、
当方が編集してAさんにレビューしてもらっていた。

Aさんは当方の編集のセンスがあまり好みじゃなさそうな反応だったんだが、
11月の後半からは一切、Aさんから返信が来なくなった。

当方としては時間と手間をかけて作業していた部分もあるので、
突然コミュニケーションが取れなくなり、どう編集したらいいのかも解らないまま放置されたのには戸惑った。

ただ、術後ある程度時間が経つと膣が狭窄してくるため帰国後のダイレーションはマジで地獄であり、きっと心身ともにボロボロで動画どころではないんだろう、と想像していた。

せっかくの乗っかった船なので、そういった帰国後の苦しさにこそ寄り添いたい思いもあったものの、それもアライの自己満でしかないし、連絡が取れない以上はどうしようもなかった。

そんなボロボロの状況でも、手術を終えて帰国した直後ということでAさんはトランスのコミュニティー内で少し注目を浴びていた

「タイでの体験談を語ってください」系のイベントに、呼ばれればがんばって参加していたようだ。
きっと這ってでも行く心境だっただろう。

そんなイベントの中の1つに、とあるラジオ番組での体験談の披露があった。
そのラジオを当方も聞いたんだが、Aさんが語る体験談の中では当方の存在はなかったことになっていた
たまたま、付き添いの人に話が及ばなかったとということではなく、
当方をいないものとして扱おう、という意思がないとそういう話にはならないよね、というアレンジがあった

たとえば、 >>174 >>175 で触れた転倒・流血事件についての説明でも、
当方がAさんの部屋に駆けつけてクリニックのスタッフの助けを呼んだくだりが語られず、
Aさんが自分でクリニックに電話したかのような言い方をしていた

そのラジオを聴いて当方は自分でもびっくりするくらい腹立たしい気持ちになった

同時に、けっきょくトランスアライを気取っていても自分が (も) チヤホヤされたかっただけなんだ、という自分の人間としての器の小ささを自覚させられて落ち込んだりもした。

そして年が明け、2020年1月中旬。
地元の映画館でリチャード・ジュエルを観た日だったのを覚えている。
上映が終わり、スマホの電源を入れるとAさんから2ヶ月ぶりのLINEが来ていた

Aさんが、Aさんの友達と動画を編集したいので当方が撮りためた動画のデータをすべてください、という内容だった

つづく

支援

やっぱAさん色々キツいな。支援者への感謝がないって事か!?

率直に言って、当方がハブられて動画のデータだけが要求されたこと、そしてそれをAさんだけが編集するならまだしも、当方が会ったこともない、タイに来たわけでもないAさんの友達とやらが口を挟んでくることは受け入れられなかった

>>40 で触れたとおり、「トランスの当事者ではない立場から体験を周りに伝える」というAさんの要望を粋に感じて、それを果たすために当方の視点を通して撮った動画なので、知らない人には1フィートたりとも触らせたくはなかった

っていうか、そういうふうに当方が感じることに思いを馳せ、気遣った上で、その友達はどういう意図と思い入れがあって動画に絡みたいのかをちゃんと説明して欲しかった

きちんと話し合うべきだと思ってAさんに電話をしたが、「今は話せる精神状態ではない」とのことで出てくれない。

そして、テキストでAさんから「動画データを共有してくれないことに困惑しているので、今後の当方さんとの付き合い方を考えさせてもらう。今後の動き方次第で、第三者を含めた上で連絡させてもらう」といった内容が送られてきたのであった。

今、振り返ってみてもこれはさすがに酷いなｗ
Aさんと当方の共通の知り合いに相談したら「当方を訴えようとしてるじゃんｗｗ 」って大爆笑されたわ、、

正直、Aさんがどんな人と繋がりがあるのかを当方は知らないので、この連絡が来てからしばらくの間は夜道で誰かに襲われたりするかも、とビビッていた

とりあえず、話をしないことには埒が明かないので、「Aさんが話せるようになるまで待つので、会って話をさせてくれ」とLINEを送った。

1ヶ月以上経った3月の頭にAさんから返信が来た。いろいろあって落ち込んでいた、そのため当方を避けてしまっていて申し訳なかった、もう少し落ち着いたら話をしましょう、という内容だった。

それからしばらくは、まあまあな頻度でAさんとテキストでのやりとりがあった。コロナ禍に突入したこともあってお互いの体調を気遣ったり、 (コロナのせいじゃないけど) ちょうどそのタイミングで当方が失業したので、Aさんに無職アピールをしてみたり。

そして、直接は会わずに電話だったものの、2020年6月の終わりに、Aさんとほぼ8ヶ月ぶりで会話をする機会が訪れるのであった。

つづく (次回の一連の投稿で一旦、最終回だと思われ)

期待age

電話で久々に話したAさんは、自分のイメージしていたAさんからそれほど乖離はなく、この8ヶ月で人が変わったようなことはなさそうだった。

なぜ当方への連絡を絶ったのか、についてAさんから説明してもらったんだが、術後の経過に苦しんでボロボロだったことに加えてもう1つ、理由があった (詳細は割愛)。なので、助けてもらうだけ助けてもらったら関係を絶とうとしていたとか、当方を切り捨てようとしていたわけではないようだ。

ダイレーションの苦しさなどからメンタル的にも相当、落ちていて、帰国後はずっと、手術なんてしなければよかったと思っていたらしい。施術してよかったと思えるようになったのはほんの最近だ、と言っていた。

深さを数字では聞かなかったが、膣はかなり縮んでしまったらしい。これは肉体的な苦しさもそうだが、お金と時間をかけて、寿命を縮める思いで大手術を受けて手に入れたものが劣化していくのを毎日のダイレーションで実感させられるのは精神的に相当キツいだろうな、と思った。

動画については当方の編集のセンスがケチョンケチョンにディスられた。

いろいろ言われたのだが、1つ例を挙げるとAさんと当方がこんなやりとりをしていた、というのを表現するために、動画にLINEのスクショをスーパーインポーズしてみたのだが、AさんとしてはLINEはプライベートなものなのでそのスクショを晒すのはありえない、平気で晒す当方のような人とはぜったいに分かり合えないから動画を任せたくない、と思ったらしい。

当方としては晒してほしくなければそう指摘してもらうためにAさんにレビューしてもらっていたのに、理由は理解できるもののAさんから連絡を絶っておいて今さら批判されるのは心外だった。

当方からは >>206 で書いたような当方としての動画への思い入れを再度、Aさんに説明した。そして、動画の著作権は当方にあり、肖像権はAさんにあるのだから、2人でなんとか落としどころを見つけないと誰にも公開できないのだ、という当方としての認識も説明した。

けっきょく、落としどころは見つかりそうにない、という結論になり、動画はお蔵入りさせることになった。Aさんはなにかの間違いで流出するのが心配だから動画のデータを削除することを希望し、当方はそれを承諾した。

電話を切るときに当方はなんとなく直感的に、Aさんとはもう会うことも話すことも二度とないだろう、と思った。

電話を切った直後にAさんからLINEが来た。

いろいろ申し訳なかった、当方さんへの感謝の気持ちは変わらないです、ありがとうございました、みたいな内容であった。

当方からは、話せてよかった、こちらこそありがとう、動画は消したので安心してください、と返信したのであった。


完

当方先生の次回作にご期待ください

書いてくれてありがとう。とても興味深かった。
自分はピアスホールですら維持できなかったので
人口膣なんて到底維持できないだろうな…。

オツカレサマドスエ

読んでくれてありがとうです

Aさんと当方がタイで体験したことや、2人の間でのやりとりについての話題は完結したけど、補足で触れておきたいことをいくつか投稿する。

>>160 でスポーンクリニックではダイレーターが3サイズあると書いたけど、これまでの当方の投稿内容にはmediumとlargeの2サイズしか登場していないことにお気づきの人はいるだろうか。ではsmallサイズのダイレーターっていつ使うのか。

直径が一番小さいsmallサイズののダイレーターは、膣が狭窄してきてmedium/largeだと奥まで入らなくなったときに、とにかく膣の深さをキープするために使う。

クリニックの説明だと、膣の広さについては後からどうにかなるが、深さは一度、失われると二度と戻らないそうだ。

なので本来の深さまで入らないっ‼︎ ってときに細いダイレーターを使って、浅くならないように抗うんである。

>>47 で触れたAppleのPrideの動画だけど、オフィシャルからは削除されてるって書いたけど直リンだったら今でも見れるみたいだ。こちらの方が画質がいいのでヒマな人はぜひ見てみてくれ
https://youtu.be/xdjAX5A-6qE

おまけだけど、この動画に触発されて当方が2016年のSan Francisco Prideを見に行ったときの写真をいくつか共有。もはやなんのスレなのか解らんな
https://imgur.com/a/1WCJR7h

Pride
https://youtu.be/xdjAX5A-6qE
On June 29, thousands of Apple employees and their families marched in the San Francisco Pride Parade. They came from around the world — from cities as far a...

Pride
https://youtu.be/xdjAX5A-6qE

On June 29, thousands of Apple employees and their families marched in the San Francisco Pride Parade. They came from around the world — from cities as far a...

洗濯について。

1ヶ月もタイに滞在するとなると当然、何回かは洗濯の必要があると思うんだが、
Aさんの滞在先だったチョンインターホテル ( >>53 参照) にはコインランドリーの設備がない。

洗濯サービス自体はあって、フロントに洗濯物を預けると1枚あたりいくら的な課金でやってもらえるんだけど、庶民の感覚ではちょっともったいない金額がかかってしまう。

で、ホテルやクリニック周辺の道端でコイン投入式の洗濯機は多く目にすることができるんだが、なぜか乾燥機がない。チョンインターホテルの客室には洗濯物を干せるようなスペースも設備もないが、さてどうするかっちゅう課題があるんである。

Aさんと当方がこの課題をどう克服したかっつーと、
たまたまラッキーなことに当方の滞在したホテル「MTパーク」( >>54 参照) の屋外の駐車場の奥に、乾燥機も装備したコインランドリーの設備があったんである。

https://imgur.com/a/pFOg68Q
↑ この写真の赤丸のところね。

なので、当方のように付き添いの人がMTパークに滞在するのであれば、
洗濯物を預かってここで洗うのがいいだろう。

Aさんは当方が一時帰国している間もMTパークまで歩いて行って勝手にそこの洗濯機と乾燥機を使っていたらしいｗ

なお >>53 に書いたとおり現在はクリニック指定のホテルがチョンインターホテルではなくラタナチョンホテルのようだ。そのラタナチョンでの洗濯設備事情が解らないので、誰か知っている人がいたら教えてくれ。

ラタナチョンに洗濯機・乾燥機がない場合、AさんのようにMTパークまで洗濯物を持って歩くとなると、術後の体にとっては相当な距離なのでちょっと厳しいかもしれない。

imgur.com
https://imgur.com/a/pFOg68Q
Imgur: The magic of the Internet

imgur.com
https://imgur.com/a/pFOg68Q

Imgur: The magic of the Internet

とりあえず書きたかったことはひととおり、書き尽くしたかな。

当方が目視で確認した限りでは人気順で最高3位まで行ったので、
思ったよりも多くの人に読んでもらえて感激してる。

もし、これを読んでくれた人たちの周りに性自認で悩んでいる人や、国内あるいはタイで手術しようとしている人がいたら、もしかすると自分にもなにか助けられることがあるかもしれない、と少し考えてくれると嬉しい。

これを読んでくれた人の中で、悩んでいる人や手術を考えている人がいたら、もしかすると周りに助けてくれる人がいるかもしれないので、遠慮せずに頼ってほしい。陳腐な言い方かもしれないけど、あなたは決して独りじゃないんよ。当方でもよければ連絡してほしい、と言いたいところだけど、これ匿名掲示板だしな、、なにかうまい方法があればいいけど。

とにもかくにも読んでくれた人、コメントくれた人、本当にありがとう。
またなにか思いついたら投稿するかもしれないけど、一旦、ここで終了ってことで。
(質問があればできる限り回答するので遠慮なく投稿してくれ)

ではでは、さいならっきょ。

乙やで

>>218
まあゲイカテゴリなんでこの写真は有用なんでは

ホモダチ

めちゃくちゃ面白かった

あ、どーもスレ主です

昨日、関東のとある町で開催されていた小さなプライドのイベントに出かけたらAさんに遭遇したｗｗ

我ながらマイナーなイベントを見つけちまったぜ、っていう謎の自負があって、知り合いに会うことは全く想定していなかったのでメチャクチャびびったわ

イベント参加者の対話会で積極的に発言してる女性がいて、なんかこの人の話してる生い立ちってどっかで聞いたことあるなー、なんなら声がなんとなく聞き覚えあるなーって思ったらAさんだったｗｗ

彼女の最後の印象は骨と皮だけだったのと、当時からかなり髪が伸びていた (手術後5日間シャワーを浴びられないのがわ分かっていたので、煩わしくならないようにタイへの渡航前にかなりバッサリ切ってたのだ) ので、視界に入っただけではまったく気づかなかった。

当方も髪を伸ばしていて当時とは印象が違うのと、マスクをしてたのでおそらくAさんは当方に気づいていなかったであろう

話しかける気にはなれなかったので会話はしなかったけど、マイナーなイベントでも顔を出してLGBTQのコミュニティーになにかを還元しようとしているのを見られたこと、それ以上に元気そうな姿を見られたのは嬉しかったな