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誤用だっ!

2024年06月01日
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66. 名無しのおっちゃん

2024年08月23日 14時52分 ID:5d7e2d5b46 (1/2) ID抽出 返信

抽象の対義が具体ではなくて具象、写実かも。
とりわけ美術とか表現の世界ではそうだと思う。

具体的の対義は抽象的とされているけど、
抽象的も具体的も本質から逸れることはないという点では共通。
具体的と抽象的の差は詳細に対する描写の差異であって、
描いているもの自体の本質は同じであるという前提に立つ。

抽象化ということは、
>>64の意見を踏まえると、
明確なものを薄めたりぼやかしたりするものが抽象化で、
逆にぼんやりしたものを明確にするものが具体化のような気がする。

つまり「抽象」「抽象的」「抽象化」は、
同じ「抽象」という文字列を含んでいるものの、
厳密には微妙なニュアンスの違いがあって、
「抽象的」と言った場合と「抽象化」と言った場合の「抽象」は、
若干異なる意味を含み持っているように思える。

同様に「具体」も「具体」「具体的」「具体化」でニュアンスが異なり、
具体的→詳細に の意味を持つ「具体」と、
具体化→明確に の意味を持つ「具体」とで違いがあり、
さらにそれらの「具体」と単品の「具体」は意味が異なる。

なので「具体的⇔抽象的」「具体化⇔抽象化」が成り立つのに対し、
「具体⇔抽象」は対義として不十分なのかもしれない。

67. 名無しのおっちゃん

2024年08月23日 15時11分 ID:5d7e2d5b46 (2/2) ID抽出 返信

具体的、端的が「物事を詳細に描く」という意味だとすると、
当然ながら「シンプルに」ではない。
ただ>>60の例のように、
「果物」という漠然としたグループの中から、
「リンゴ」という詳細な物の名称を示した場合、
詳細ではあるもののシンプルにもなることがある。
この辺りが「端的(具体的)=シンプル」という誤解が生まれる原因か。

そして端的にせよ具体的にせよ、
使われる場面が他者への説明という場面に限られる。
その際、説明として相応しいものは「伝わるもの」であって、
如何に言葉を尽くして説明しても辺縁をなぞるような説明よりも、
本質を直接突くような説明の方が意図は伝わりやすい。
詳細な説明としては辺縁をなぞるものこそ「具体的」ではあるが、
結局本質になかなか触れないものであれば、
そもそも説明として破綻してしまうリスクを伴う。

重要なのは「本質を詳細に説明する」ということになるので、
そうなると自然と言葉は少なくシンプルになっていく。
つまり具体的、端的はより用途に則した、
「シンプルに」という意味に変遷していったのかもしれない。

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