>>8
世の中には意外と変な研究している人も多くて、
某タ〇リ倶楽部みたいな感じなのも多いですよ!
特に平凡社新書は曲者揃いというイメージ。
同社からの刊行物には「昆虫食入門」なんて本もあります。
かなり面白い本なのでいずれスレにも書く予定ですw
実は新書って本の規格(サイズ)のことなので、
例えば岩波新書の「妖怪画談」「続妖怪画談」(水木しげる著)なんかは、
フルカラーで9割イラストで、
中身は某ゲゲゲな絵と妖怪の解説だけです。
古本屋が近所にあったりする場合は、
100円~で手に入るものも多いので、
タイトルだけでジャケ買いもアリだと思います!
アンデシュ・ハンセン/著 、久山葉子/訳 新潮新書 『スマホ脳』
世界的ベストセラーだからといって、質がいいわけではない。
Results did not show that abstaining from social media has positive efects on daily well-being (in terms of social
その結果、ソーシャルメディアを控えることが日々の幸福にプラスの影響を与えることは示されなかった。
https://link.springer.com/content/pdf/10.1007/s41347-020-00189-w.pdf
>>17
官渡は歴史的に見ても大きな意味を持つ戦いでしたね!
あの戦いが曹操の天下を現実的なものにしたと思います。
赤壁は映画化されましたし、官渡も映画化されてもよさそうと思ったり。
はてさてスレの方ですが、
皆さま色々書き込んでくださりありがとうございます。
まだまだ面白そうな本がたくさんありそうで楽しみです。
今後は個別に感想などを書くと収拾がつかなくなりそうなので、
全ての書き込みにレスをつけないようにしていこうと思います。
ですがどんどんと書き込んでいただき、
より有益で楽しいスレになればと思っています。
皆さまよろしくお願いいたします。
吉田たかよし著 講談社現代新書
宇宙生物学で読み解く「人体」の不思議
宇宙生物学とは地球だけではなく宇宙全体という広い視野で生命のなりたちや起源を解明する学問らしく、それを使って人体に関する様々な謎を解明していく一冊
高校の生物程度の知識があれば余裕で読めるし、もちろん生物習ってない人でも読みやすく書いてる。
学校で習った理科と医学が自分の頭のなかで繋がっていく感覚が体験できる
著者の方がよくテレビに有識者枠で出ていてプラス医者なので、とにかく分かりやすい
理系の本を読んでみたい人にはお薦めの一冊
山本紀夫著 中公新書
トウガラシの世界史 辛くて熱い「食卓革命」
中南米原産のトウガラシがいかに世界に伝播し、
どのように活用されているかを書いた一冊。
現在でも辛さの単位として使われるスコヴィルは、
スコヴィル博士が自らの舌で辛さを確認したのが由来というのが驚き。
その他トウガラシにまつわる世界中の色々な知識が目白押し。
私事ですが挙げられている本のいくつかを昨日Amazonで注文しました!
読むのにはしばらく時間がかかるでしょうが、
今日にも何冊か届くそうなのでとても楽しみにしています。
>>31
それも面白そうな本ですね!
進化論自体が神学、宗教学の立場から否定される所もあると聞きます。
同性愛に関しても然り。宗教的な禁忌とする地域は多いです。
こういった書籍が無事に刊行されて検閲、回収されることもないのは、
日本に住んでいる自分にとって大きなメリットだと思います。
>>32
マニエリスム芸術の世界、届くのを待っているところです。
白水社の新書を読んだことがなかったのですが、
少し気になっていたストア派についての書籍があったので、
買ってみました!
こちらは文庫クセジュですが。
「母なる夜」はUブックスの池澤夏樹訳というのが検索にありました。
恥ずかしながら欧米の作家に関しては不勉強なもので、
ヴォネガットという名前も今初めて聞きました。
Amazonのページに2行だけの紹介がありましたが、
すごく気になるあらすじ…食指が動きます。
本が届いたのでテストがてら…
https://imgur.com/rM9NEfm
高田純次著 ソフトバンク新書
適当論
有名人の方の新書って多くあるが、それの中でもタメになる部類の一冊。
精神科医の和田秀樹さんとの対談と彼による高田純次さんに関するの分析が半分を占めているため、より濃く高田純次さんの「適当」を知れる
本書では楽天的発想が彼の適当さの生むと書いてあるが、ある調査結果によると楽天的であることで幸福感、健康、レジリエンスといった幸運の要素を高めることがわかってる。なのでアメリカ空軍では楽観的な思考を教えるプランまで導入してる
アメリカ空軍もとい高田空軍式の適当訓練受けてみてはいかがでしょう? 保証はしませんが
高島俊男 講談社現代新書
中国の大盗賊・完全版
中国に於いて皇帝の座に登り詰めた「英雄」たちだが、
盗賊のような生業を経て大成した者が多くいる。
そうした観点から「英雄」を分析する。
劉邦、朱元璋といった成り上がりで有名な皇帝から、
李自成、洪秀全、といった短い天下で終わった者も含め、
さらには毛沢東の統一も一つの「王朝」と見ているのが面白い。
中国史の簡単な通史としてもオススメの一冊。
ちなみに完全版は先に出版された無印版に比べて150p程の追加ですが、
個人的には少し冗長かなとも思うので、
完全版でない方がとっつきやすいかもしれません。
>>37
レスありがとうございます!
そうです、中国文学者の高島俊男さんです。
確かこれを読んだのがまだ学生時分で、
当時は三国志演義のような主人公的立ち位置での劉備像であったり、
劉邦は苦労して項羽を倒した偉い人、というイメージで中国史を見ていたので、
この本に出会って歴史観が大きく転換しました。
なので全体に面白かったわけですが、
序章にある20世紀にあった中国の盗賊団の顛末や、
特に面白かったのは第三、第四章でしょうか。
李自成、洪秀全辺りを取り上げた書籍というのは読んだことがなく、
史実と創作部分を洗い出して解説されている点は非常に良かったです。
最終的な結論として中国共産党史観によって、
これら盗賊が一義的に「農民起義」とされているという著者の見解も、
一介の歴史好きとして非常に考えさせられる点でした。
志賀櫻著 岩波新書
タックスヘイブン 逃げていく税金
タックスヘイブンとは日本語で「租税回避地」。
つまり税金逃れのためにペーパーカンパニーを作ったり、
国際的な税制の差を利用して税額を下げる為の場所。
節税と言えば庶民や企業からすれば一種の知恵だが、
国家の側からすれば手痛い歳入減の原因となる。
筆者は大蔵省時代から官僚として主税局国際課長などを歴任。
そんな現場から見たタックスヘイブンとはいかなるものか、
実際の脱税事件などを例に、わかりやすく解説した本。
2016年にパナマ文書で一躍話題になったタックスヘイブン。
本書は2013年に上梓されたもので、
残念ながら著者は2015年に亡くなっているので、
一体あのリストを見たらどう思っていたか実に気になる。
自分では買わないジャンルの本がたくさん挙がっていて、
とても楽しく読ませていただいております。
今日は一冊、趣向を変えてあまり良くなかったものを…
小倉紀蔵著 講談社現代新書
韓国は一個の哲学である 〈理〉と〈気〉の社会システム
朱子学の理気二元論を基に韓国における国民性を読み解く本。
しかし理気二元論というよりはごく一般的な情理の対比であり、
いわゆる「パトスとロゴス」によって精神性を読み解く手法を、
枉げて理気二元論にこじつけている観がありました。
「韓国思想は素晴らしい」に始まり、そこから展開しますが、
結論もまた当然「韓国思想は素晴らしい」というもの。
明確なデータや典拠などの裏付けにも乏しく、
これを論文として提出したら学生なら落第でしょう。
高校の時分にこれを読み、
読書でもお金と時間を無駄にすることもある、
と学んだ一冊です。
新書ではないですが韓国の近代思想については、
金成玟(キムサンミン)著 岩波現代全書
戦後日本と日本文化 「倭色」禁止から「韓流」まで
の方がデータも豊富かつ客観的な分析がされていると思います。
仲野徹著 講談社+α新書
考える 書く、伝える
生きぬくための科学的思考
大阪大学の医学教授の仲野徹さんによる仲野ゼミの授業内容を書籍化した一冊。
これと似たような本に上野千鶴子の『情報生産者になる』があるが、あれはどちらかというと学者になるひと向けのかなり詳しくかいた本であり、多くの人には詳細すぎるかも…
この本には論文やプレゼンの具体例ももいくつかあるので、ゴールがわかりやすく、社会人でこのレベルができたらかなり優秀な部類にはいると思う
科学的思考の要点がわかるので、お薦めできる
>>58 この著者ね。
世界線を移動する陰謀論者たち https://note.com/caffelover/n/n69ab1d923380
加藤徹著 中公新書
西太后 大清帝国最後の光芒
中国三大悪女として、
漢の呂后、唐(武周)の則天武后、
この二人と並べた形で語られることの多い西太后。
本書では閣僚同士の軋轢や国際状況などが詳述され、
旧来の西太后評価に一石を投じる一冊。
ちなみに西太后の生前の正式な名前は
慈禧端佑康頤昭豫荘誠寿恭欽献崇熙皇太后
であらせられます。長い。
亡くなってからはさらに長く、
孝欽慈禧端佑康頤昭豫荘誠寿恭欽献崇熙配天興聖顕皇后
と諡されています。
私事ではありますが…
数日スレッドを見ることができませんでしたが、
面白そうな本の紹介が増えており、
スレッドを立てたものとして大変嬉しく思っています。
当初は延々と一人で書き続けていくものと思っておりました。
今後ともよろしくお願いいたします!
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