「イッチ〜!遅くなってごめん!」
喫茶店で時間を潰していたワイが顔をあげると、目の前にシスタークローネがおった。
「ういっす。どっかいきますか?それとも何か飲んできますか?」
「どっちでもいいよ〜!イッチにまかせる」
「じゃあ出ますか」
モテる男は、判断が早い。
ワイらは店を出た。あたりを見回しながら、ワイは告げる。
「マジで何も考えてないんですよね〜」
「うけるwわたしもイッチと会話するためにきたから何も考えてないw」
ワイは笑いを取りにいったわけではない。
女が勝手に笑ってしまうのだ。なんとまぁ、罪な男よ。
「じゃあ、とりあえずこのビルに入って適当に考えますか」
喫茶店から徒歩1分の距離にある雑居ビル。
そこで目に入った居酒屋に、ワイらは何も考えず足を踏み入れた。
どんなことになるのか想像もせずに…
「あっそうだ。ちょっとしたものですが、前回の旅行のお礼です」
イケメンのワイは、さりげなくズイっと、お洒落チョコレートを渡した。
「も〜w わたしもチョコ買ってきたんだけど」
なんとクローネも、ワイにチョコレートの袋と酒のつまみを渡してきた。
ワイはお礼を受け取りながら、思った。
おっちゃんねるで相談しなかったら、ワイだけ貰いっぱなしだったな、と。
事前に相談をしたワイの采配が光る。
袋をチラ見し、ワイは瞬時に計算した。交換したプレゼントの値段はイーブン。
戦局は、拮抗していた。
それからワイとクローネは、色々なことを話した。
徳川のこと、以前の職場のこと、現在の仕事のこと。
6割ぐらい徳川の話をしていた。
クローネは今もなお、徳川のことが好きだった。
恋愛は理屈じゃない。わたしが徳川に嫌われているのは知っている。
それでも、陰ながら徳川を想いつづけるのだ、と。
ワイは、「ほ〜ん」と相槌をうちながら聞いていた。
徳川を好きなんて、頭がおかしいと言った。
わたしもそう思うよ。クローネは笑った。
クローネの無償の愛は、報われない。
二人の未来に、幸せそうな結末は訪れなさそうだった。
ワイは、ジンジャエールを注文した。
会話は弾み、二人だけの宴は、あっという間に時間が過ぎた。
そして、会計のタイミングがきた。
金を出そうとするワイを制止し、クローネは漢らしく一万円を出した。
「前もおごってもらったからいいですよ」
「いいよ、わざわざ来てもらったからね。わたしがそっちいくときに色々案内して」
「ありがとうございます。」
クローネはできる女だった。ワイはふがいない自分を恥じた。
嘘だった。ワイは何も恥じることはしていない。ただ飯は美味かった。
別れ際、クローネはにこやかにこう言った。
「じゃあお元気で。気をつけて帰ってね?いつでも連絡していいから」
ワイは答えた。
「LINEのやりとりってめんどくさいですよね」
「そうね、電話とかzoomの方がいいかもね」
「zoom便利っすね。じゃあクローネさんも気をつけて」
クローネは改札の方へ去っていった。
見送っていたワイは、迷っていた。
せっかく東京にきたのだ。なんか、もうちょっと楽しいことがしたい。
そしてワイは、目的地へ歩みを進めた。そう、秋葉原のアダルトショップへである。
ふだん人の目を気にしてあまり入ったことのないアダルトビル。
ワイはちょっとワクワクしていた。
自動ドアが開き、色とりどりのテンガがワイを出迎える。
右側に目をやると、若いカップルがいちゃいちゃしていた。
関係ない。ワイはワイの好奇心をみたすんや。
己を奮い立たせ、ワイは階段を上っていった。
オナホ。バイブ。エロコスチューム。色とりどりのグッズが、ワイの目を楽しませた。
使い方を知っているものも、使ったことがないものもあった。
しかし悲しいかな、ワイの財布の紐を緩ませるまでには至らなかった。
またこよう。次はもっと、ちゃんと東京を楽しむために。
ワイは決意を新たに、アダルトビルに踵を返した。
次回、約束のアダルトビル編。乞うご期待。
というわけで、普通に楽しく会話してたが、ネタ的に面白いことはなんもなかったわ。
みてくれた人たちサンクス。乙やで〜。
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