友達言うても、新宿のバーで知り合ったトランス女性 (生まれたときに男性と登録されたが性自認は女性の人) で、2回目に会ったときにタイへ性別適合手術を受けに行く予定を聞かされ、なぜか意気投合して当方が彼女の付き添い兼通訳としてタイに一緒に着いて行ったって言う程度の、知り合い以上友達未満な関係。

オペを受けたのは2019年の10月で、彼女はリハビリを含めてタイに1ヶ月滞在、当方はその最初の16日間と最後の3日間に付き添った。

オペをしてもらったのはチョンブリっていうバンコクから車で1時間くらいの田舎町にあるスポーンクリニック。トランス女性の性別適合手術っていうとガモン、ミラダ、一昔前だとヤンヒーっていう病院が定番で、スポーンは有名なんだけど日本語での情報が少なくて、ここでオペを受けたいけどいまいち踏み出せない、っていう人も多いみたいだ。

詳細は割愛するが、スポーンの術式の凄さは仕上がるマソコの見た目と感度がシスジェンダーの女性以上であることで、デメリットは術後のダウンタイムが他の術式と比べて長い (リーマンとしてフルタイムで働くなら早くても3ヶ月、下手したら半年の休業期間は覚悟しなくてはいけない) ことと、ダイレーション (人工の膣が塞がらないようにメンテナンスすること) の痛さや頻度がハンパじゃないことだ。

ちなみにスポーンは高い、とよく言われるが、必ずしもそうではないと当方は感じている。そりゃあアテンド業者に仲介やサポート、お見舞いをフルセットで頼めばそれなりの値段になるだろうが、それよりは当方のようなそこそこ英語ができるヒマでお人好しなトランスアライを捕まえて付き添いを頼んだ方が安上がりだし (当方は面白そうな経験を買ったつもりでいたので謝礼の類は全く受け取っていないし、渡航・滞在費用も自己負担だった) 、現地ではアメリカ・ヨーロッパをはじめ様々な地域からオペを受けにきたトランス女性に会ったけど、誰もアテンド業者になんて頼っていなかった。けっきょく日本人は英語ができないことで余計なコストを払ってるんよ。

前置きが長くなったが、このスレッドでは当方の視点でスポーンクリニックの攻略法を書き綴るつもりだ。反応があれば当方の承認欲求が満たされるし、1人でも多くのトランス女性がスポーンを選択肢のひとつとして検討する一助となればチョベリグである。

一応、おっさんとしての義務で聞くが
その女性とセックスしたの？
(性転換前と後)

>>4
期待に添えずスマソなんだけど、してない。
下心がなかったと言えば嘘になるけど、彼女は当方に頼らないといけない立場だったので、セクロスを求めてしまうとそこにつけ込んでるみたいでこしゃくな気がしたので性欲は抑えていた。
術後に関して言うと、タイからの帰国後は彼女とは疎遠になってしまったので1回も会ってないｗ

ちなみに術後のマソコは見た、っていうか目に入ってしまう機会はあった。当方がこのスレッドに文章を投稿し続けられるガッツがあれば、そのエピソードにも触れることになると思う。

チンポキュッとなるけど気になる

エッチしなかったって聞いて興味が半減した😡

どんなレスであれ反応をもらえて嬉しい。

しかし投稿の度にIDが変わるけど仕様かねこれ?
まあこんなマニアックな話でなりすましもいないだろうし、まあいいか。

ざっくりと自己紹介すると当方、40代前半のキラキラしていない会社員でアライ (LGBTQ当事者ではなかったとしても、LGBTQの権利運動に共感し、LGBTQの人たちやコミュニティーをサポートする人のこと。まあ偽善だけど)。

日本ではかなり大きな規模に入るプライド (LGBTQの権利を訴えるデモを発祥として、世界各地で毎年、実施されるお祭り) のイベントを主催するNPO団体に3年間在籍してたんだけど、コミュニティー内で目にしたトランス女性差別に声を上げたことが団体内で煙たがられて (主にビアンの団体メンバーからめちゃくちゃ反感を買った)、その後団体から干されてしまう。

期待age

いまきた、楽しみ

おもしろい

本業では当時、とある有料放送のテレビ局の下請け業者に勤務していて、局に常駐してスマートフォンアプリの開発を手伝っていた。

ある年の忘年会で割と偉い立場の局員がトランス女性を揶揄して笑いをとる芸を披露していたことがあったんだけど、それに抗議したところ「局員を困惑させた」っていう理由でチームから外されて、雇い主の事務所で追い出し部屋チックに誰でもできる仕事を細々とやらされることになる。

まあ、大したことない仕事に配置転換されたからタイに付いて行く余裕もあったってことなので、必ずしも悪いことばかりではなかった。

>>9
おつやで。
LGBTのうち、Tが主役ぽいのにLの連中に煙たがられるのつらい。
(どっかのおかまちゃんが「LGBTのうちLGBは性癖やろ」って言ってたし）

>>14
そんなんよ、割と有名なLの活動家の人たちも婚姻の平等がどうたらっていう話題には反応するのに、トランスの話題になると無反応だったりするので、内心ではトランス女性を快く思っていない人も多いのではないかと。

というわけで、本業でも副業のNPOでもトランス女性をかばうとろくなことがない、と打ちひしがれていたところでそのトランス女性 (Aさん) と出会い、タイに手術を受けに行くから助けてほしい、と言われたものだから当方も多少、舞い上がってしまった。それ見たことか、みんなオレのことをバカにしてるけど、トランス当事者はオレを頼りにしてくれるんだ、みたいな。

ここから先は家に帰ってから、当時のメモや写真を見て思い出しながら書いて行くので少し間が空きます。どれくらいのペースで投稿できるか解らないけど、気長に見てもらえると嬉しいです

欧米からもタイに手術しに来るのか〜
やっぱ世界的に性転換手術といえばタイなの？

この掲示板で一番有意義なスレッドではないか？

すっごい楽しみにして待ってる

>>15
身体障害者が精神障害者を差別する闇を感じたわ

面白いな、期待

続きたのしみ

期待

>>1 がなんやかんやあって手術した、ってオチではなかったのか。

>>20
間違えた。知的障碍者を差別する話だった。
(IMEって障害者を障碍者で優先して変換するのな)

このスレ面白い
1は鳥つけてくれないかな

ふむ、面白いね

>>17
うん、おそらく性別適合手術に関してはタイが世界でも最も症例が豊富で、技術も最先端だと思う。

ミッドナイトスワンの映画で、タイの病院を薄暗くてジメジメした感じで描写していて、しかも手術後に合併症で死ぬ、みたいな、いかにもタイでオペを受けるのは危険であるかのような描き方をしていたのには憤りを感じる。タイでこの医療に従事している人たちに対してすごく失礼だと思った。

実際には、入院してオペを受けた病院はめちゃくちゃ清潔だったし、スタバやセブンも併設されていて快適だった。

>>26
ありがとう、これで直前の投稿と同じIDになってるかな?

性転換は現実問題やっぱビジュアルが大事そう
美男美女なら楽しいけど、ちょっと。。。ってビジュアルだとしんどそう
自分は諦めた

めちゃ勉強になるスレだ
でもそういう手術をする人って、女性として男性が好きな人なんでしょ？
タグのゲイも関係あるの？

>>30
残念ながらトランス界隈ではけっきょくルッキズムがはびこってしまっているところはあるのよね、、
当方が付き添ったAさんも見た目ではトランスだとはぜったいに分からないレベルで完パスしてたので、もちろん本人の努力もあるだろうけど、恵まれた方のトランスジェンダーだった。
アライとしては、パスしきれないトランスの人も堂々と生きられる世の中であってほしいと願っているし、そのために自分ができることはないか考えつづけているつもり。

あ、トリップって別にIDが固定化されるのではなくて、名前欄にハッシュ値みたいなのが付くのか。

>>31
性自認と性的指向・恋愛指向は別の話なので、トランスの人の中にも異性愛者もいればゲイやビアンの人もいる。

トランス女性の場合はやっぱり男性にドキドキ・ムラムラする人が多数派で、どんな指向の人が「多いか」っていう観点だとそれはシスジェンダーの女性と同じ。
ただ、肌感覚では性的指向・恋愛指向が少数派 (ビアンであったりパンセクシュアル/パンロマンティックだったり) に属する人の割合がシスジェンダーの女性と比べると高い気がする。

勝手な憶測だけど、本質的にはシス女性・トランス女性とも性的指向・恋愛指向が少数派な人の割合は大して変わらなくて、トランス女性の方がそれをオープンにすることへの抵抗が少ないんじゃないかと思ってる (性自認をオープンにすることで既に社会的な抑圧を経験しているので、それに比べれば、、みたいな) 。

ゲイのカテゴリーを選んで投稿したのはトランスのカテゴリーがなかったからで、広い意味でLGBTQの話題を扱ってもいいかな? くらいの判断です。

>>32
美容整形とか考えるけど、なかなか難しいよねぇ
髪の毛から硬くてチリついた天パだし
変にホルモン治療とかしたら、中途半端な存在にしかなれなそうで

個人的に思い入れのある話を書き綴っていくので、無駄に冗長になると思うけどスマソ。

発端は2019年7月のある日 (天気の子を観た翌日だったのを覚えている)、新宿のバーで飲んでいたらAさんに会った。Aさんとはその年の4月にたまたま、同じバーに居合わせたことがきっかけで顔見知りになり、話をするのは2回目だった。

話の中で、10月にタイに性別適合手術を受けに行く予定であること・クリニックへの予約は済ませたが、旅慣れてもいないし英語も苦手なので手続きをこなしてオペまで無事にたどり着けるのか、その後のリハビリを乗り越えられるのかが漠然と不安であることを教えてくれた。

そのときたまたま、海外からのお客さんがバーに入店して来たので、当方がその人のお酒の注文を手伝ってあげたところ、Aさんが「英語、できるんですね」と反応。そのときはどこまで本気だったかは分からなかったけど、「当方さんがタイまで付き添いでついて来てくれたら心強いだろうな」と言われる。

当方は若干の下心と、それ以上にアライとして滅多にお目にかかれないレアな体験ができるチャンスだと思い、Aさんに「おれ、ヒマだから冗談抜きで本当にタイまで一緒に行きますよ。全力でサポートします」とウザくアピール。

その場では紙に当方の電話番号を書いて、当方を本当にタイへの付き添いとして受け入れてくれる気になったら連絡をください、と言って渡した。
一番の不安要素は当方のようなヲッサンと2人でタイに行ってなにもされないか、ということだと思ったので、電話番号のメモに「指一本、触れません」と一筆書いておいたｗ

>>34
中途半端な存在、っていうのが本当につらい意味で心に刺さるというか、、
たとえば中高年からトランジションを始めた人だとか、努力の質と量だけではどうしても超えられない壁ってありますからね、、

髪の毛の質は女性ホルモンを摂ることである程度は変化を期待できる部分だとは思うけど、摂り始めてから一定期間が過ぎると生殖機能が失われるとかあるので半端な覚悟ではできないですもんね。

周りに誰か相談できる、ルッキズムでマウントを取らない優しいトランスの人がいるといいのですけど。

7月にバーでAさんと話し、当方の連絡先のメモを渡してから1ヶ月くらい経った。やっぱり2回しか話したことのないヲッサンとタイに行く気になるわけないか、連絡をもらえるわけないか、と諦めかけていた8月の下旬、Aさんから突然、LINEが来た (電話番号から当方のLINEアカウントを登録してくれた) 。7月に話したことを相談したいので一度、会って話しましょう、という内容。

LINEを受け取ったとき、当方はヒマだったので韓国の木浦という街で遊んでいた。
数日後の東京へ戻る日の夜にAさんと会う約束をしたのだけれど、無駄に興奮してしまい、普段、成田空港から東京へ帰るときは1,000円の格安バス (現在は1,300円に値上げされた) を使っているのに、そのときは京成スカイライナーで帰ったｗ
そのときAさんと会ったのは西新宿のファミレスなので、後から振り返ると成田エクスプレスの方が効率がよかった。

おもしろい

西新宿のロイヤルホストでAさんと会い、10月に本当に一緒にタイに行くのか? を確認し合った。
行くとしたら、この旅はお互いにとってどんな意味を持つのか? を話し合った。

性別適合手術は身体にも心にもめちゃくちゃ負担がかかるので、Aさんは心身共にボロボロな姿を当方にさらけ出すことになる。
手術の部位が部位なだけに、リハビリ中にはトイレの失敗だってあるかもしれない。

Aさんは、自分は全てをさらけ出すのでしっかりと見てほしい、そして、性自認に悩む自分以外の誰かのために、トランスの当事者ではない立場からもそれを周りに伝えてほしいと言った。

当方は、つい先日まで知り合いですらなかった自分を信頼してそのような姿をさらけ出すのはある意味、誰かに体を許すことよりも覚悟がいることだと考えている、と言った。そこまで覚悟を決めて自分を信頼してくれるのはアライとしてメチャクチャ嬉しいし、自分がサポートできることはすべてやり切るつもりだ、と伝えた。

そして、お互い「行きましょう、タイに」と言い、テーブル越しに握手をしてその日は別れたのであった。

>>32
容姿でどう扱われるかって決まってしまうのは厳しい現実だな
でも、おっちゃんはおっちゃんだし、そのパスできない人？を女性として扱うのは全然できると思うけど
男性に見えてしまう人を女性が同じ女性として扱うのは難しそうだ

>>41
まさにそれで、乱暴な言い方かもしれないけどヲッサンからするとパスしてないトランス女性って別に害はない、のに対して、
男性からは想像できないくらい男性から嫌な目に遭わされている女性からすると、
パスしてないトランス女性をある意味、本能的に嫌悪したり恐怖を感じたりしてしまう人もいるのかもしれない。

以前、「ホモ、レズは蔑称で同性愛は全部ゲイと呼ぶのが正しい」と聞いたんだが
本当だろうか。

1がそこまでアライとしてLGBTQに入れ込むのはなんかキッカケがあったの？

>>43
英語圏だとGayは同性愛者全般を表す表現で、女性の同性愛者を特に表したい場合にLesbianと言うんだと思う。
* とはいえ、文脈上Gayが男性同性愛者を表す場合もあるかもしれない。LGBTQという言葉からしてまさにそう。

日本語圏では女性同性愛者をレズビアン、男性同性愛者をゲイと言っておけばとりあえずは間違いはないと思う。
お聞きおよびのとおりで、レズ・ホモは差別的に使われて来た歴史がある表現なのでNG (LやGの人が半分自虐も込めて自分たちのことをレズ、ホモと言うことがすごく多いので、釣られて言ってしまわないように注意したい) 。
レズビアンと毎回言うのは長いけど、略すのであれば「L」とか「ビアン」とかが無難。

言葉は生き物なので、今はそれでよくても将来、NGになる表現もあるかもしれない。
その逆もあって、クィア (Queer) という言葉は元々、性的少数者への差別用語だったが今はそのニュアンスが薄れていて、肯定的に使われる場面も増えている。

トランス当事者のワイが通りますよ…
みんな声どうしてんの…
どうしても声の違和感でバレる

>>44
ざっくり言うとAppleがDiversity & Inclusionのアピールのために2014年のサンフランシスコのプライドパレードに参加したときの動画を見て、プライドってかっけーな、って思ったのが発端。オフィシャルからは削除されているけど、だれかが転載したやつはここで見れる。
https://youtu.be/lHJdkhhLIpk

東京でもプライドってやってないのかな? って思って検索したら、毎年ゴールデンウィークに代々木公園とその周辺でやっていることが分かったので、最初はボランティアスタッフとして、2016年のそのイベントの運営を手伝ったのが具体的に起こした最初のアクションだった。

で、その年の夏にフロリダ州オーランドのゲイバーで銃の乱射事件があって、イベントで知り合ったLGBTQの人たちがガチ泣きで悲しんでいるのを目の当たりにして、カッコイイ・楽しい、だけの感覚でコミュニティーに足を突っ込んでいた自分が恥ずかしくなってしまい、楽しいところだけをつまみ食いするのではなく、大変なところもできるだけ手伝おう、差別を目の当たりにしたら自分への不利益とかを考えずに声を上げる勇気を持とう、と決意して、それからはアライとして実際に酷い目に遭い続けてｗ 現在に至る、って感じかな。

Apple - Pride
https://youtu.be/lHJdkhhLIpk
Pride

Apple - Pride
https://youtu.be/lHJdkhhLIpk

Pride

>>46
ほんとに声についてはみんなすごいと思うわ、、
喉の手術? みたいなのもあるにはあるらしいんだけど、ほとんどの人は訓練だけで女声を身につけてるんよね、、

聞いた話なので当方からのアドバイスではないけれど、無理に裏声を使ったりとかして不自然になる方がパス度が下がるので、
多少、声が低くても堂々としていた方がいいし、周りもそこまでは気にしないらしい。
ちゅるさんも声は低いしね
https://youtube.com/channel/UCXRJMYrhuMHWfWY4ogUQHrg

ちゅるちゃんねる
https://youtube.com/channel/UCXRJMYrhuMHWfWY4ogUQHrg
何系YouTuberなのか自分でもわかりませんが やりたいことを動画にして気ままに投稿してます?? ★Twitter https://twitter.com/churumisama ★Instagram https://www.instagram.com/churumisama/ ★ファンレター宛先＆お仕事のご連絡はこちらまで 〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町29-33 渋谷三信マンション405 株式会社YEEELL ちゅるちゃんねる宛 info@yeeell.jp

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良スレ発見

声はアレね、男子にはパス出来ても女子相手には難しかったり
ルックス補正で両方突破しても電話でパス出来ないとかありそう

>>47を読んで。
>>1よ、お主は聖人かよ。

>>30
生物学的男性の場合平均的な身長ってだけで顔が可愛ければ性転換で女になれば
長身の領域でめちゃくちゃアドバンテージだからな
恵体の女は正義やしな

オペの予約は2019年10月9日の水曜日で、その3日前の10月6日にタイに渡航することを決めた。
アテンド業者に頼むといろいろ、全部やってくれたり世話を焼いてくれるのかもしれないが、当方とAさんはスポーンクリニックとの直接のやりとりなので、自分たちで手配しなくてはいけないことや判断しなくてはいけないことも多かった。

航空券は自分たちで手配。Aさんと当方では帰国のタイミングが異なっていたので各々で自分の航空券を予約しつつ、往路は同じ便になるようにした。

Aさんの滞在先についてはクリニック指定のホテルがあって、自分で手配する必要はない。
タイに到着した日にクリニックのスタッフがチェックインを手伝ってくれる (チェックアウト時の支払いは自分でやる必要がある) 。

ちなみにAさんが滞在したのはクリニック ( https://goo.gl/maps/2yxDRNKLphB6FEp36 ) から徒歩数分のところにあるチョンインターホテル ( https://goo.gl/maps/mLbiWt6f3t83HV3e9 ) というホテルなのだけれど、
今はクリニック指定のホテルがラタナチョンホテル ( https://goo.gl/maps/PPq2sfkkcenbmmGq5 ) というところに変わったようだ。

チョンインターホテルは設備が古かったからなー、、お湯の温度も安定しなかったし、、
ただクリニックからは少し遠くなってしまったので、手術後のボロボロの身体で徒歩でクリニックに立ち寄るのは人によっては辛いかもしれん。
(定期検診のような決められた日には、ホテルとクリニックの間を車で送迎してくれるのでそこは安心してくれ)

Suporn Clinic Chonburi · 938 Sukhumvit Rd, Bang Pla Soi, Chon Buri District, Chon Buri 20000 タイ
https://goo.gl/maps/2yxDRNKLphB6FEp36
★★★★★ · 形成外科クリニック

Suporn Clinic Chonburi · 938 Sukhumvit Rd, Bang Pla Soi, Chon Buri District, Chon Buri 20000 タイ
https://goo.gl/maps/2yxDRNKLphB6FEp36

★★★★★ · 形成外科クリニック

指定のホテルの部屋には希望すれば付き添いの人も一緒に泊まれる。
チョンインターホテルの場合、2人で泊まっても料金は変わらなかった気がするのでそうするのが一番安上がりではあるのだが、
当方は自分のホテルは別途、自分で手配した (クリニックからもチョンインターホテルからも近いMTパークというホテルにした)
https://goo.gl/maps/6bLPetf3kEVeATzB8

長い時間をタイで一緒に過ごすので、もし仲が悪くなってしまったときに逃げ場がないと辛い、と思ったのがホテルを別にした理由なんだけど、結果としては大正解。
滞在中に1〜2回くらい、Aさんの体調が悪すぎて「ちょっと今は誰とも会えない」ということがあったし、
めちゃくちゃ喧嘩して当方が泣きながら自分のホテルに逃げ帰ったこともあったｗ

MT パーク · 9X8R+2VM, Bang Pla Soi, Chon Buri District, Chon Buri 20000 タイ
https://goo.gl/maps/6bLPetf3kEVeATzB8
★★★★☆ · 宿泊所

MT パーク · 9X8R+2VM, Bang Pla Soi, Chon Buri District, Chon Buri 20000 タイ
https://goo.gl/maps/6bLPetf3kEVeATzB8

★★★★☆ · 宿泊所

ちょっとここでAさん・当方が滞在中にお世話になった施設を整理すると、

1, スポーンクリニック
執刀医をはじめとした先生たちとの面談、手術後の経過の確認や追加の処置、各種手続きをするところ。
性別適合手術を実施したり入院したりといった設備はこのクリニックにはない。

2, サミティベート病院 ( https://g.page/SamitivejChonburi?share )
スポーンクリニックから車で10〜15分くらいのところにある大きな総合病院。
スポーンクリニックがここの設備を借りて手術。手術後はそのまま1週間入院する、っていうかガチで1週間ベッドから動けない

3, ホテル
手術前の数日間と、病院から退院後の2〜3週間はホテルに滞在する。
退院後のホテル滞在ではダイレーション(>>2 を参照) をこなさないといけないのと、毎朝、クリニックのスタッフが部屋まで往診に来て経過を確認してくれる。

重要なのがネット回線の手配。

手術後は1週間ベッドから1歩も動けない (* 術後5日目からは歩行訓練の時間はある) し、
人にもよるけど退院後も元気に遊び回れるほどの体力はなく (クリニックからは、「ついでにタイを観光したいなら手術前に予定を入れろ。手術後は無理だ」っていう指示があるｗ ) ホテルにこもりっきりになるので、正気を保つためにはスマホやタブレットがネットに安定して繋がることが必須。

ここはケチらず、ポケットWiFiのデータ無制限プランをレンタルして持って行くことを勧める。
サミティベート病院にもチョンインターホテルにもWiFiはあるけど、遅いし不安定だったので。
(最近クリニックの指定になったラタナチョンホテルはどうなんだろうか? )
Aさんは1日1GBまでのプランでレンタルしたけど、日本の友達とテレビ電話したりYouTubeを見たりしてたらぜんぜん足りなくて苦しんでた。

そんなに大掛かりなのか。すげえなあ。
喧嘩ってお前さん一体何をしたんだ？w

すげえな・・・

私、ガモンで手術した人、これは気になる。
29年男だったし、今後もきっと未婚者なのでおっちゃん成分が8割ですよ。
看護師でもあるので、スポーンは評判通り本当にすごいのか気になる。

ガモンは、膣の位置が通常より下にあって解剖学的には差異がありますね。
けど、総合的な外観としてはなかなか綺麗に仕上がってて80点程度です。
機能的に考えると、射精に導くことができるという点で十分なものですな。
ただ、ダイレーション期間開いた時にいきなりやると痛くて性能低下します。
謎なのが、興奮を伴うと明らかに潤滑が生じることであります。
手術の方法的には汗腺くらいしかないはずなので、どこかから線を引っ張ってくるとかよくわからない処置があるのかもしれないです。

おっちゃんたちもガワだけ女になろうよ。

>>57
特になにがってわけではないですが、
タイ滞在中に垣間見えた当方のダメ人間っぷりを当方が泣き出すまでAさんに執拗に指摘されつづけましたｗ

こういう書き方をするとAさんも大人気ないような印象を受けるかもしれないですが、
オペ後の肉体的・精神的なストレスは半端じゃないのと、
それに加えてタイ滞在中はホルモン治療ができない (睾丸を摘出した、あるいはそうでなくても女性ホルモン治療を開始ししてしばらく経ったトランス女性は自分でホルモンを作れなくなるので、女性ホルモンを錠剤や注射で一生、摂り続けなくてはいけない) ので、更年期障害みたいな症状になって一層、ストレスがブーストされるんですよね。

なので、当たれる人がいたら当たってしまうのはある程度、仕方がないのかなって思います。
みなさんも、もし誰かのオペの付き添いでタイに一緒に行く機会があれば、その点はある程度、覚悟してついて行ってあげてください。

当方がダメ人間なのも事実なので、どっちが悪いという話ではなく、喧嘩は必ず発生しますって話ですｗ

>>59
おおー、オペ経験者に読んでもらえて嬉しいです。

術式はペニスをひっくり返して膣にするやつと腸の一部を膣にするやつのどっちですか?
後者なら腸液が愛液の役割を果たすので濡れるんですが、
たまに前者でも少し濡れる、っていう話を聞くので、技術が進化しているのか術式がさらに細分化しているのか、なにか理由があるかもしれません。

ここまで親身になって術後会ってないてのが分からない

>>60
そりゃストレスブーストされるわなあ。ためになるスレだ

>>61
返信してもらえて嬉しいです！
私、性別変えたことあるんですよねって言っても、基本スルーされちゃうので。
人間、名前と性別が変わろうとあんまり気にもされないものなんですね。

ひっくり返す方ですよ。
私としては汗だと考えていたのですが、どうも体温の上昇より精神的高揚と関連してる印象なので、技術の進歩があったのかもしれないです。
結腸法は、元は大腸のため大腸がんとなったケースもあるので抵抗がありましたね。
ただ、なかなかエモいというかロマンがある方法ですね。

ところで、手助けした方の性格ちょっとキツすぎやしないですか？
確かに大変なところもあるのですが、手助けしてる側なので甘やかす必要もなかった気もするのです。
大人の男の人が泣くほど責めるなんて、かわいそかわいそなのです。
アテンド業者への手数料って結構高いので、素晴らしい方なんだなと私は思いますよ。
とは言っても確かに更年期症状は辛くて、私の場合は術後3年は泣かされましたね。

>>64
性別変えたって言われても、スルーしちゃうかもなあ
正直、反応しようがないというか…
よかったね、くらいか？
このスレに書いてるみたいなこと根掘り葉掘り聞くの失礼だろうし

>>62
帰国後にAさんの体調が悪すぎた & メンタル落ち込みまくってて数ヶ月単位で連絡がつかなくなったのと、
タイ滞在中に撮影した動画の扱いを巡ってバトルになり、そのまま疎遠に、、って感じですｗ

具体的には費用はどれくらいなの？
10年くらい前は1万円で4000バーツ
くらいだったけど今は3000バーツ弱だよね

>>66
動画！？　なんだエロいやつか！？w

>>64

>>65 も言ってるとおり、意識の高い人であればあえてスルーしてしまうかもしれないですね、、
当方、まだそれほど親しくないトランス女性の下半身について露骨に質問してゲロ怒られたことがあって、よっぽどの信頼関係を築くまではそういうのは話題にすべきじゃないんだと学びました。

Aさんは、確かに性格的にはややキツいところもありましたが、
当方は友好関係に対しては良い人であること、人格者であることは特に求めてないのでそこは別にいいんですよね。
むしろ、自分に害がない限りはクズが好きだったりしますｗ

なんかわけの分からないレスになってるけど、
当方の視点で描くが故にどうしてもAさんが「こいつなんなの? 」みたく思われてしまう部分はあると思うけど、一方的な視点だけで決めつけるのはフェアじゃないと思うので。
今現在、個人的には正直、Aさんに対してネガティブな感情もあるけど、それは単に相性だとか巡り合わせなだけで、本質的にはどちらもダメ人間でおあいこなんじゃないかと思ってますｗ

>>69 にトリップ入れるの忘れてた、、

>>67
ちょうど、手術費用の送金の話を書こうと思ってたのでこの後すぐ書きますね
金額がバーツでしか覚えてないので2019年当時の円換算がもはや覚えてないですが、、

>>68
エロくはないｗ

>>70
すまんw
じゃあそれって手術レポみたいなやつ？

>>71
ですです、
タイでの手術の体験記を動画でYouTubeにアップしようぜーみたいなノリだったんだけどけっきょく、お蔵入りになったｗ

手術費用とその送金の話。

執刀医の先生によって値段は違うし、おそらく今はもう少し値上がりしているとは思うけど、
手術費用は55万バーツ (今のレートで約186万円) だった。

これはオペだけの費用じゃなくて、手術前の検診・カウンセリング、オペ後の入院費用と入院中の食事代、入院中・退院後を含むタイ滞在中の検診/経過観察・追加処置・カウンセリング、一定量 (概ねタイ滞在中に消費する程度) の薬・消毒液・生理用品・コンドーム、ダイレーター (塞がるのを防ぐために、造った膣に突っ込む棒) 、スワンナプーム国際空港からホテルへの往復の送迎、なども込みの値段。

この55万バーツに含まれていないのは往復の航空券・ホテル代・オペ前と退院後のホテル滞在期間中の食事代 (ホテルは朝食込みのプランで滞在したので、お昼と晩ご飯は別途、どうにかする必要があった) 。

確か、20%の11万バーツを、オペの日程を予約してから21日以内にデポジットとしてクリニックへ送金する、とかだったと思う。
で、オペの30日前までに残額44万バーツを送金しなければいけなかったんだけど、ここでトラブルが起きてしまった。
Aさんは複数の口座に分散していたお金を1つに集めて送金しようとしたんだけど、マネロンの対策かなんかで、一定額以上の国際送金はチェックが厳しくて、銀行からするとAさんのお金は出どころがわからないからNG、となってしまった。

代替手段としてWestern UnionだとかTransferWiseだとかでの送金も検討したんだけど、それも100万円までの送金、みたいな縛りがあるから無理じゃん、みたいな。

最終的には、クリニックのスタッフさんにeメールで連絡して、「国際送金でトラブルになっているけどお金は用意できているのでどうかキャンセルしないでください」とお願いし、残額44万バーツ相当は現金で持って行ったｗ

金を払うだけでもそんな大変なんだな

>>72
なるほどw
ノリで撮っても世界中に晒すのは、ってなったんだろーな

100万円以上の現金を持ち出すときは日本から出国する際に税関に届けなきゃいけないので、申請が面倒くさいから半分ずつ持って行こう、みたいなノリだったなｗ
こういうときに限ってカツアゲに遭ったらどうしよう、とか考えてしまって、無事に支払いが済むまではめちゃくちゃ緊張した。

あとメチャクチャ調べたのはバーツへ両替するときのレート。
金額が金額なだけに、どこで両替するかを間違えると10万円単位で損してしまう。

日本で両替してしまうのは論外として、タイで一番レートのいい両替所はバンコクの街中にあるっぽかった。が、スワンナプーム国際空港に着いたらそのままクリニックやホテルのあるチョンブリに送迎されてしまうのでバンコクには立ち寄れない。

空港で両替するしか選択肢がないのだけれど、トラップがあって、スワンナプーム空港の到着階 (2Fだったかな? ) にある両替所はめちゃくちゃレートが悪い。

反対に、空港の地下にある両替所はなぜかめちゃくちゃレートがいいので、送迎に来てくれたクリニックのスタッフさんを待たせたまま (ゴメンナサイ、、) 地下に立ち寄って両替した。

>>59 との会話の中で術式の話になったので、ちょっとここでトリビアとして、トランス女性の性別適合手術にはどんな種類があるのかを簡単に説明する。
といっても当方の知識も古いかもしれないし、細かいところで間違ってるかもしれないのであくまで参考までに。

- 造膣しないパターン
セクロスはしなくていいや、とか、アナルでするから、、という人には膣を作らない選択肢がある
現在の日本の法律では、膣がなくても性別変更の要件は満たせる

- ペニスを裏返して膣にするパターン
反転法だとか、某YouTuberが「オチンチン裏返し大作戦」と呼んでいるやつ。
メリットは造膣するパターンの中では費用が安いこと、感度がいいこと。
デメリットは膣が縮みやすいのでダイレーションが辛いこと、濡れないので潤滑油が必要なこと (実は濡れる説もあり) 、膣の深さがペニスの大きさに依存すること。
デメリットの最後のやつは特に重要で、トランス女性はホルモン治療によってペニスが縮んでしまうんよね。なのでオペ前にホルモン治療をしていた期間が長いと、そもそもこの術式は選択できません、ってなることもある。

- 腸の一部を膣にするパターン
メリットは腸液が愛液の役割を果たすので本物のマソコみたく濡れること、ペニス裏返しと比べると膣が縮むのはそれほどではなく、ダイレーションが楽なこと。
デメリットは費用が高いこと、感度が劣ること、お腹に傷が残ること。

- スポーンテクニック
Aさんが受けたのがこれで、ドクター・スポーンっていう偉い人が編み出したウルトラC。
当方の浅い理解だと、ペニス裏返し戦法のデメリットを解消したもので、ペニスの大きさに関係なく最低でも15センチの膣の深さを実現。
感度がめちゃくちゃいい。見た目もめちゃくちゃいい。
デメリットは費用が高い (らしい) 、痛い、ダイレーションが最高レベルで辛いし頻度も高いので術後に社会復帰できるまで時間がかかる。

>>75
いや、Aさんが当方の動画の編集のセンスをボロッカスに批判してきて、
別の人に編集してもらうから動画のファイルを全部よこせって言われたから断ったｗ
一緒にタイに来たわけでもない、会ったこともない人に思い入れのある動画を触らせるのは嫌だったので。

ダイレーションってタイに通わないといけないの？
コロナだから無理だよねぇ

>>80
ダイレーションはなにか大掛かりな医療施設が必要なものではなくて、
ダイレーターっていう棒を膣に突っ込む作業で、みんな帰国後は自宅でやります。タイには通わないですよ。

その他、タイへの渡航前の段階で準備したり把握しておかなくてはいけないその他のことを駆け足で。

- HIV
陽性の人は残念ながらオペを受けられない

- 紹介状
タイでオペを受けるためには2人の専門医からの紹介状が必要で、
1人目については日本で用意し、オペの6週間前までにスキャンしたものをクリニックへ提出 & 原本をクリニックへ持参する必要がある。
2人目についてはタイへの渡航後にオペ前の検診で現地のお医者さんに書いてもらえる。

- 事前の健康診断
日本で健康診断を受けてからタイに行ったっていう体験談をたまに聞くけど、
スポーンの場合は必要な検査は現地で全部やってもらえるので、クリニックから特に言われない限りはなにもしなくてOK
(ただし今はコロナ禍なのでもしかするとルールが変わってるかもしれん)

- タバコはオペの1ヶ月前から禁止、酒も1ヶ月前から控える、みたいな感じだったと思う

- 薬
オペの2週間前からアスピリン、アスピリンを含む薬、抗炎剤が禁止 (事前に執刀医から許可がある場合を除く)
オペの1週間前からアスピリン (あれ、前述と被ってるな、、でもクリニックからの資料にそう書いてあった、、) 、ワーファリン等の抗凝血作用のある薬が禁止
抗うつ剤を処方されている場合、手術への影響はないのでむしろ手術当日まで服用するべき
ビタミンのサプリメント、ハーブや薬草は抗凝血作用がない限りは摂ってOK
普段、服用している薬がある場合はタイへ持参する

- ホルモン
クリニックからの資料では渡航の7日前から禁止ということなんだけど、いろんな人の話を聞くと1ヶ月前から禁止って言っている人が多いので正直、よく分からん。
ホルモンの再開は手術の2週間後からOKではあるけど、手術後の運動不足や帰国時の長時間のフライトに起因するDVT (深部静脈血栓病) のリスクを抑えるため、日本に帰ってから再開することが強く推奨されている

- ネイル・ピアスは手術前までには落とす・はずす

- 歯列矯正中の場合、矯正器具は外す必要なし

- コンセント
日本のプラグはそのまま挿せるけど電圧は240V
今どきのスマホやノートPCの充電器はほぼ間違いなくどの電圧にも対応するので問題ないけど、ドライヤーはホテルや病院に備え付けのやつを使ってくれ
(なんで女の人って海外にドライヤーを持参しちゃうんだろうな。Aさんも自分のドライヤーを使おうとして火花が散ったって言ってたわｗ )

>>65 69
バレたら露骨にイジメられたり、酷いことされるとちょっと思ってました。
下半身のこといきなり聞かれたら、その場では丁寧に医学的視点から説明はするけど、次に会話することはないかもしれないですね。
興奮したとか言われたことあって、変な想像しちゃってギクシャクですよ。
正直なところ、下の話に男性がどう反応するかはもはや不明でござるよ。

手術の評判ってデジカメのスペック競争みたいなところありますな。
まあ実用性と管理のバランスいいよねって術式が残ってるって感じ。
ダイレーションって棒突っ込むだけだけど、管理不足で狭窄しちゃって使い物にならない人も多いって聞くよ。
具体的には知らないけど、スポーンはピーキーな感じあるかも。
反転は管理楽だし、なかなか使えると思うよ。
ちょっと早くねって思った時も結構あるし。

ちょっとはしゃぎ過ぎて、いろいろとごめんなさいね。
お話楽しみにしてますよ。

そんなこんなで慌ただしく準備を済ませ、いよいよ2019年10月6日の日曜日、タイへ渡航する日がやって来た。

Aさんとは成田空港で落ち合う。
見送り兼、当方の品定め (一緒にタイに行くのはどこのどいつだ、本当に大丈夫か? みたいな。まあ心配だよねｗ ) のためにAさんの友人2人が空港に来てたので、4人でお茶。

Aさんは渡航と手術への意気込みを聞かれてて、この期に及んで全然まだ実感が湧かない、と言っていた。

「え、バンコクじゃないの? 」「チョンブリってどこだよｗ 」「スマホ買い替えた? 」みたいな他愛もない会話をした後、その友人たちとは保安検査場でお別れ。

いよいよAさんと2人、タイへと旅立つ当方であった

>>85
興奮したって言われるのはなかなかきついなw
女性だとどんな反応なんだろうか

はぁ〜なるほど
聞きたくなる気持ちもわかるけど
確かにそんなしんどい思いして手術したのを下衆な好奇心で揶揄されたらシャットダウンするよね。

フライトはタイ国際空港TG641便。成田を10:50AMに出発、スワンナプーム国際空港に3:20PMに到着するやつで、ほぼ定刻どおりの到着だった気がする。
>>74 と >>76 で書いたとおり、手術費用の残額を現金で半分ずつ、お互いのカバンに入れていたのでちょっとした運び屋な気分だった。緊張してほとんど寝れなかった気がする。
Aさんは座席のモニターで「Love, サイモン 17歳の告白」っていう映画を見て感動して泣いてた。

到着時は沖止めだったんだけど、ターミナルに向かうバスの中で当方がふと思い返したかのように、2人ともビザの手続きをなにもしていないことが心配になり、「手術が目的だから明らかに観光じゃないけど、入国審査大丈夫かな? 」と不安を口にしたところ、Aさんは「タイという国が私のような人間の入国を断るようになったらおしまいだ。トランスジェンダーにとってはタイは希望なんだ」みたいなことを言ってプンスカ怒っていた。
(コロナ禍ということもあるので、今もノービザで大丈夫かは確認した方がいいかも)

そんな心配は杞憂に終わり、Aさんも当方もあっさりと入国。当たり前だけど、Aさんのどっからどう見ても女性の外見なのにパスポートが男性っていうのはなんの指摘も質問もなくスルーされた。

>>76 のとおり空港の地下に立ち寄って、クリニックに支払う手術費用の残額を両替え。
お札の束を渡されて、確認のためにその場で露骨に枚数を数えるのも物騒ったので金額はちゃんとあると信じて全額をAさんのカバンにしまい込んだ (ホテル到着後に数えて、問題ないことを確認するまではやっぱり緊張した) 。

到着階へ戻り、お迎えのクリニックのスタッフさんと合流。
当方が自分用の現金を引き出すためにATMに立ち寄っている間、お迎えのスタッフさんは「当方さんはAさんのボーイフレンドか? 」みたいな質問をして、Aさんは全力で否定していたらしい。

ホテルへ向かう道中は、やたらと雨が強かったのを覚えている。

車の中ではAさんはしきりに「タイに着いたことも、これから手術を受けることもまだぜんぜん実感がわかない」と言っていた。

スタッフの方は猫が好きらしく、それをきっかけに車中でAさんがペットの思い出話をしてくれた。
実家で飼っていた犬が、ある日、実家に帰った際にそのしばらく前に亡くなったことを聞かされたらしい。
亡くなりそうな、あるいは亡くなった時点ではAさんのご両親は連絡をくれなかったとのことで、
犬が亡くなった悲しさだけでなく、連絡をもらえなかった切なさを語ってくれた。

おや？トリ付けるとIDも固定されるのか
仕様が変わったか

そんなこんなで、わりと日が落ちて暗くなったころにホテルに到着。

ホテルの受付の人に送迎のスタッフさんが話してくれてチェックインの手続きをしたんだけど、
どうやらタイに滞在する1ヶ月間をフルで部屋を押さえようとしていたので、
手術と入院で病院に滞在する1週間の期間はホテルの部屋はいらないから、入院時にチェックアウトして退院時にもう一度チェックインさせてくれ、とお願いしてそうしてもらった。

入院期間もフルでホテルを押さえるのがデフォなのか、
それともAさんの入院期間も含めて当方も同じ部屋に滞在すると勘違いされたのか、は今となっては分からない。

翌日 (10月7日) は8:45AMからクリニックで各種手続きや面談、正午から病院で健康診断の予定だった。
(ホテル/クリニック/病院の詳細は >>53 >>54 >>55 を見てくれ)

送迎のスタッフさんは「明日、8:30AMにホテルのロビーに別のスタッフが迎えに来るからよろしく、バイバイ」と言い残して去って行った。

部屋に入って少し荷物を整理してから、じゃあ晩ご飯を食べに行こう、ってなったんだけど、ここで問題が。
ホテルの周りに飯を喰えそうなところがぜんぜんないんである。
いや、屋台みたいなお店はたくさんあるんだけど、食材の周囲に虫が飛んでたりとかで、こう言っちゃなんだがあまり清潔ではなさそうな感じだった。

普通の旅であれば旅先の食文化をある程度はリスペクトすべきだと思うし、お腹を壊したとしてもそれはそれで貴重な旅の経験だとは思うけど、Aさんは翌日に健康診断を控えていて、結果次第では年単位で計画・準備をしてタイまで来たのにオペを受けられないかもしれないってことを考えたら、屋台にチャレンジではなく、無難なものを探し出して食べたかった。

30分以上ホテルの周りをうろついた挙句、最終的には清潔そうなピザ屋を見つけてそこで晩ご飯を食べた。
https://goo.gl/maps/dCr5UER2dXVJjYVw6

健康診断の前日にピザもどうかと思うがｗ
このときはそれが最良の選択肢に思えたんだｗ

The Pizza Company · 678, 12 Sukhumvit Rd, Bang Pla Soi, Chon Buri District, Chon Buri 02000 タイ
https://goo.gl/maps/dCr5UER2dXVJjYVw6
★★★★☆ · レストラン

The Pizza Company · 678, 12 Sukhumvit Rd, Bang Pla Soi, Chon Buri District, Chon Buri 02000 タイ
https://goo.gl/maps/dCr5UER2dXVJjYVw6

★★★★☆ · レストラン

後から言えることだが、クリニックやホテルのあるチョンブリに到着した初日の晩ご飯の正解はずばり、
セントラルプラザっていうショッピングモールに行くことである。
https://goo.gl/maps/Av2HebJNo1xex7NB9

ここの3階だか4階がレストラン街になっていて、日本食も含め豊富なラインナップから選べる。やよい軒もあるぞｗ
(あまりタイっぽくはないけど)

ホテルからの移動手段はGrabっていう緑色のアイコンの配車アプリを使おう。
初日に限らず、付き添いの人は自分のホテルと病院との間の移動でGrabをヘビーに使うことになるので、
タイに限らずベトナムとかフィリピンとか、東南アジアを旅行する機会があればこのアプリを使ってあらかじめ慣れておくといいかも

セントラルプラザ チョンブリー · หมู่ที่ 1 55/88-89 55/91 Sukhumvit Rd, Samet, Chon Buri District, Chon Buri 20000 タイ
https://goo.gl/maps/Av2HebJNo1xex7NB9
★★★★☆ · ショッピング モール

セントラルプラザ チョンブリー · หมู่ที่ 1 55/88-89 55/91 Sukhumvit Rd, Samet, Chon Buri District, Chon Buri 20000 タイ
https://goo.gl/maps/Av2HebJNo1xex7NB9

★★★★☆ · ショッピング モール

>>92
ID, しばらく安定してたけど、また変わっちゃいましたｗ

>>87
私は女性に知られてもあんまり変わらないですね。
でも、普通より真面目な性格や浮いた話がない点など腑に落ちるようで、距離が縮まる感じがあるかもしれないですね。

手術とかいろいろしんどいことだったのかな。
普通の10代20代はどんな感じだったのだろうかって最近思いますね。
働くと勉強する以外にみんな人生いろいろあるんだなぁって感心しますね。
手術終わっても10年ビハインドな感覚ありますね。

>>89
タイは30日以上滞在するならビザが必要だね。
今は45日に延長されてるみたい。
コロナの隔離期間とかの影響かな？

一夜明けて10月7日。
8:30AMにクリニックのスタッフさんが迎えに来てくれるので、ホテルのロビーで待つ。
待っている間、Aさんは部屋のベッドの寝心地についてと、ホテルのスタッフの人たちのスカートが短くて素晴らしい、みたいなことを語っていた。

迎えに来てくれたスタッフさんはオーストラリア出身のトランス女性だった。
確か、スポーンでのオペの経験者、みたいなことを言ってたかな?
Aさんともう1人、おそらく欧米の方だと思われる患者さんと一緒に徒歩でクリニックへ向かう。

クリニックに着くと飲み物を出してくれて、
Aさんにはブーケと、ダイレーターのセットが渡された。
(ダイレーターは手術の1週間後から使い始めるので、その話をする際に詳細を説明する)

クリニックにはタイ滞在中、何度か訪問したんだけど、日当たりがよく、座り心地のいいソファーがあって、手術をこれから受ける人・もう受けた人・1年前に受けていて再手術に来た人などが談笑していた。
ちなみに、同時期にオペを受けたトランス女性たちのことを仲間意識を込めてシスターって呼ぶんだけど、これってスポーンだけの文化なのかな?

まずはいろいろな書類を読み合わせしながら質問票を記入したりサインしたり。
難しい単語が多くて少し焦ったけど (精通はいつだったか? とか、そんな感じの質問項目が多かった) 、理解しないでサインするのも怖かったので、解らないところはスマホの辞書で調べさせてくれ、と言って待ってもらいながら読み切った。

書類に回答するのを手伝う際、Aさんの病歴だとか性的指向といったプライベートなことを図らずも知ることになってしまい、ここは予想外というか覚悟が足りていなかったなーと反省した。

あとは、この後の精神科医との面談で使うためにお題に沿って絵を描いたり、日本から持参した書類 ( >>82 で説明した専門医からの紹介状) を提出したり、現金で持ってきていた手術費用の残額の支払いを済ませたりした。

手術への同意に本人以外のサインも必要で、当方がサインしたんだけど謎に誇らしい気持ちになった。
(同伴者がいない場合はクリニックのスタッフがサインしてくれるのでそこは安心してくれ)

Aさんが執刀医の先生 (ドクター・スポーンの後継者と思われるバンク先生という人) に呼ばれて、チソコの状態を確認。状態がよかったのか充分な大きさだったのか分からないが、バンク先生はしきりに「ユー・アー・ラッキー・ガール！」と言っていたらしい。

チソコの確認後、当方もバンク先生に呼ばれてAさんと一緒にスポーンテクニックの凄さについての説明を受ける。生まれながらの女性のマソコとスポーンテクニックによるマソコの比較写真をパワポで大量に見せてもらったんだけど、当方、真面目な雰囲気で笑いそうになる症状がある上に、よりによって先生のPCが説明の途中でWindows Updateで再起動がかかったのが妙にツボに入ってしまい、吹き出さないようにこらえるのが大変だった。

その後は精神科医の先生と面談。優しそうなおじいちゃんだった。
描いた絵について簡単に説明をしたり、申告した病歴についていつのことだったか、今は大丈夫か、みたいなことを回答したりした。

次が、麻酔科医の先生との面談。
(性別適合手術は全身麻酔でやるのだ)
めちゃくちゃノリのいいおばちゃんだった。
あまり覚えていないんだけど、これまで麻酔や薬で体調を崩したことがあるか? みたいなことを聞かれた気がする。
で、この先生から突然、「手術は明後日 (10月9日) の予約だったけど、1日早めてもいい? 」と聞かれる。
(なんでこの話題が麻酔科の先生からだったのかは未だに謎である)

「どちらでも大丈夫です」とよく分からない回答をしたところ、「じゃあ確定したらホテルに電話するから待ってて」と言われる。

Aさんと当方、早く済ませられるならそうしたい気持ちの一方、手術への覚悟を決める時間が24時間短くなるかもしれなくなったことで、妙にソワソワとしたわけの分からないテンションに。

当方は気づかなかったのだが、Aさん曰く、一緒にホテルからクリニックへ歩いて来た欧米の人が、持参した書類にトラブルがあったような様子で急にガタガタ震えていたらしい。
もしその人がキャンセルになってその順番が回って来たのだとしたら、、とどうしても考えてしまって、何年もかけて性別を移行し、準備と大変な思いをしてようやくタイに来れたのに、、と想像するとなんとも言えない気持ちになった。

ホテルの部屋で待っていると電話が鳴り、案の定、予定が1日早まって翌日 (10月8日) の朝に手術することになった。

もともとその日の午後は病院へ移動し各種の事前検査を受けることになっていたが、検査後はホテルには帰らずそのまま入院することになったので、慌てて荷物をまとめてチェックアウト。
病院へ持っていく荷物を選別し、持って行かない荷物は当方のホテルの部屋で預かった。

Aさんはタイへの渡航の段階からずっと手術への実感がわかない、と言い続けていたが、予定していた日まで待ってると怖くなっちゃうから、実感がわかないままこの勢いに任せて手術しちゃった方がいいのかも、と言っていた。

つづく。

あ、クリニックでの各先生との面談の際に手術費用の残額は無事、支払いました。ようやく現金を運ぶ緊張感から解放されたかと思いきや、覚悟を決める時間もないまま慌ただしく手術へと向かうAさんであった。

なんか読み返してみると同じことを重複して書いてるな、、読み辛くてスマソ。

>>99
まじすかーって思ってざっくり検索したら、45日ルールは9月30日で終了した、みたいな情報も。
いずれにせよ今はルールがコロコロ変わりますね、、

読み応えあるなあ

チンコのサイズって勃起してない時は
大きさあんまり違いないんじゃない？
(そうでもないのか？)
どっかで勃起させて先生に見せるタイミングとかがあるの？

>>108
勃起はさせないと思うけど、皮はめちゃくちゃ引っ張られるらしいｗ

病院へはクリニックのスタッフさんが車で送ってくれた。

(途中から読み始めた人は「クリニック」と「病院」の違いに混乱するかもしれないので >>53 >>54 >>55 を見てくれ)

Aさんが血圧検査、胸部レントゲン、血液検査、心電図などの検査を受けている間、当方はロビーでそのスタッフさん ( >>100 で登場したオーストラリア出身のトランス女性) と談笑。

前日の晩にどこで飯を喰えばいいのかで苦しんだことを愚痴ると、 >>96 で説明したセントラルプラザのことを教えてくれた。

検査後は病院の4階、1週間入院することになる病室へ移動。
もちろん個室で、移動式のベッド、ソファー、冷蔵庫、電子レンジ、テレビ、金庫、バスルームが備わっている。
入院中はベッドから動けないので、冷蔵庫や電子レンジを活用してのお茶やおやつの手配は付き添いの人がやる必要がある。

夜までは自由時間になったので、病室で荷物を整理した後、セントラルプラザとやらに行ってみようということになった。

病院からは歩けそうな距離だったので行きは歩いて行ったんだけど、歩道があったりなかったりなのと車の通りが激しくて怖かったので、病院への帰り道はGrabで車を呼んだ。

セントラルプラザ自体は普通の大きめなショッピングモールっていう感じで、娯楽の少ないチョンブリの田舎町では貴重な存在に思えた。スマホ関連のショップが多かったかな? AIS (タイの通信キャリア) のお店がなぜか複数あった気がする。

館内をプラプラと見て回り、Aさんは化粧品が日本よりも高いとか言っていた。

遅めのランチを食べることになり、当方が海外旅行先で現地ならではの謎な日本食を食べるのが好きだ、という主張をしたところ、タイならではの日本食を食べようということになり、目についた日本食屋に入店。しかし喰っている途中でその店が やよい軒だということに気づき、Aさんは怒りながらも「オペ前の最後の晩餐がやよい軒になるとはｗ 」と爆笑していた。

夕方に病院へ戻り、病院内のスタバでお茶をしたあとにAさんは病室へ。
当方はなにをしていたのかはっきり思い出せないんだけど、病院の周りをプラプラ散策していた気がする。
やよい軒を喰ったばっかりなのに病院で晩ご飯が出されたらしく、「喰えねえｗ 」とかLINEが来た。

夜になり病室でAさんと談笑。
8:00PMを少し過ぎたくらいに、病院のナースがAさんに浣腸をしに来た。

手術のためもあるが、歩行訓練ができる術後5日目まではトイレに行けないので、腸内を空にする必要があるのだ。
(それまでにどうしてもウンコをしたくなったらベッドの上でおまるを使ってするんである。ちなみにオシッコは尿道にカテーテルを刺して対応するんである)

めちゃくちゃ余談だけど、ガモンとかで腸を膣にする術式でオペを受ける場合、浣腸と下剤のコンボになるんだけど、その下剤がこの世のものとは思えないくらい不味いらしい。
スポーンでは浣腸だけである。

まだ渡航2日目ということもありデリカシーが残っていたので、Aさんが音や匂いを気にしなくていいように、「がんばれ」とだけ伝えて当方はロビーで待つことに。

浣腸があることはもちろん渡航前から把握していた。
当方としてはタイ滞在中に経験する笑えるイベントと捉えていたのに、
いざ目の当たりにすると「Aさんが長年、待ち望んでいた手術に向けて遂に闘いを始めたんだ」みたいな謎の思いが湧き上がってきて、ロビーに降りるエレベーターの中で、タイに着いてから初めての落涙を喫したのであった。

浣腸は便に色がつかなくなるまで繰り返し行われるんだけど、
確認のために、流す前にナースに便を見てもらうという恥辱もあったりするのだ。

「まだ終わらない〜 」「10回超えた」みたいなAさんからの進捗報告のLINEを、当方がロビーで泣きながら読んでいたことはきっとAさんも知らないであろう。

浣腸後、翌朝の手術に備えてAさんはナースから渡された薬を飲み (安定剤とかだったと思う) 、24時からは水も含めて一切の飲食が禁じられた。

当方はGrabで自分のホテルに戻り就寝。

そして翌朝、5:30AMごろに病院へ向かった。
そのときのことを思い返すと、「手術に向けて6:00AMから準備が始まるけど、もし渋滞とかで間に合わなかったらどうしよう」とか考えながら車から眺めていた朝日の色を当方はなぜか思い出すんである。

つづく

予定が1日早まり、2019年10月8日の朝、いよいよAさんの性別適合手術の日、朝6時前にはAさんの病室の前にたどり着いた。

病室の前には 'Operation Today' と書かれた札がかかっていて、「あー、今日、本当に手術しちゃうんだー」と思った。
https://imgur.com/a/N7GMGHl

部屋が暗かったのでAさんはまだ寝ているだろうと思い、部屋の前で待機。

予定どおり6時をやや過ぎたくらいに手術の準備のためナースがやって来たので、当方も一緒に入室。

Aさんはなにやら薬を飲まされ、前の晩に飲まされた薬とのコンボでめちゃめちゃ眠そうだった。会話はできたけど終始、ポワーンとした雰囲気で、怖がっている様子は全くなかった。

後で聞いた話だが、この日の朝にしたことや当方と話したことはAさんはまったく覚えていないらしい。全身麻酔は遡って記憶がなくなることがあると聞いたことはあったが、まさにそれだと思った。

imgur.com
https://imgur.com/a/N7GMGHl
Imgur: The magic of the Internet

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Imgur: The magic of the Internet

手術当日の朝にこなしたことは、なにやら薬を飲まされ、ナースに陰毛を剃られ、歯を磨き、シャワーを浴びて、病院から支給された薬用石鹸かなにかで性器を洗ったことくらいだった。

手術は8:30AMからの予定だったのでけっこう時間が余ってはいたけど、なにか思い残したことを聞き出すだとかっていう雰囲気でもなく、Aさんはとにかく眠そうにしていたので仮眠を取ることに。早朝に病室に来た当方を気遣ってくれて、「当方も少し寝なよ」と言われたので当方もソファーに横になった。

8:15AM〜8:20AMくらいだったと思うが、ナースが3人くらいやって来て、手術へレッツゴーみたいな感じになった。

ナースの1人がガタイのいい男性で、Aさんが横になったベッドを押して病室から出て行ったので、当方もついて行った。

エレベーターで病院の3階に降りて、廊下をゴロゴロと運ばれて行くAさん。
エレベーターでも廊下でも特に会話はなかったし、なにを話せばいいのかも解らなかった。

手術する区画の入り口の扉の前まで来たときに、「付き添いの人はここまで」と言われた。

当方はAさんとハイタッチし、手を振りながら「がんばって」と声をかけた。
Aさんは苦笑というか、どさくさに紛れて人の手を触ってんじゃねーよ、みたいなリアクションを一瞬した後、手を振りかえしてくれた。

Aさんはそのまま、扉の向こうへ吸い込まれて行った。

Aさんが手術室に向かうのを見届けた途端、急にこらえきれなくなって、トイレに駆け込んでガン泣きした。幸いトイレには自分以外には誰も入って来なかったが、20分くらい声を出して泣いてた。

ようやく泣き止むことができて、Aさんの病室に戻ったら、ベッドがなくなってやたらと広くなった部屋の真ん中にポツンとAさんが脱ぎ捨てて行ったスリッパがあったのを見てなぜかまたガン泣きしてしまった。
https://imgur.com/a/YmO2OWO

* 写真を見返して気づいたんだが、当方が病室に戻った時点でまだ8:10AMだったみたいだから、Aさんが手術室へ向かったのは8時よりも前だったわ

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https://imgur.com/a/YmO2OWO
Imgur: The magic of the Internet

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手術は5〜6時間かそれ以上かかると聞いていたので、セントラルプラザをぶらついたり、病院の食堂でランチを食べたりして時間を潰した。

せっかくタイに来たんだから、ということで、セントラルプラザのAISのお店でeSIMの契約をしたんだけど、これがまた海外旅行をする際に神がかり的に便利なSIMなので重宝している。
興味がある人は「AIS SIM2Fly」でBingってみてくれ。
https://imgur.com/a/hV6ioqd

そろそろ終わるかな? と思って1時過ぎくらいからソワソワと病院の3階で待っていたところ、3時過ぎくらいに手術スペースの扉が開き、ベッドに乗せられたAさんが出て来た。

駆け寄ると、顔が真っ青で酸素マスクがつけられていて、他にも全身にいろいろな管が刺さっていて、意識があるんだかないんだかよく判らない感じだった。

病室へ戻る際のエレベーターの中でAさんは一瞬だけ目を開いたんだけど、当然、話をする余裕などなく、すぐにまた目を閉じていた。

ナースの人に「手術は無事終わったのか? 彼女は大丈夫か? 」と聞いたところ、「大丈夫、問題ない」と言ってくれたが、ちっとも大丈夫そうには見えなかった。

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https://imgur.com/a/hV6ioqd
Imgur: The magic of the Internet

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Imgur: The magic of the Internet

当方、病室に着く直前くらいでまたこらえきれなくなりガン泣き。

病室ではナースたちがベッドや、ベッドの脇で使う医療器具とかをテキパキとセッティング。
当方には洗面器が渡され、Aさんが吐きそうになったら使ってくれと言われた。
ちなみにこの洗面器は入院期間の1週間、Aさんがベッドで歯磨きをするのに大活躍した。

セッティングが済むとナースは去っていき、病室にはAさんと当方の2人だけになった。
Aさんはまだ寝ていて、室内には酸素マスク用になにやら液体が泡立っている音、心拍かなにかを測る機械のピッ... ピッという音と、Aさんの寝息の音が聞こえていた。

寝息を聞くとなぜか、Aさんが生きていてくれているんだ、という実感が湧いて安心した。

4:30PMくらいだったか、Aさんが目を覚まし、ここどこだっけ? みたいなテンションで病室内を見回した後、当方に気付いて手を振ってくれた。

大変な手術なんだな…

こうして読ましてもらうと

1はちょっと感情移入しすぎというか
情緒が豊かすぎるタイプなのかな？

普通、最近会ったばかりの他人の性転換手術でそんなに泣くことある？

>>122
当方、泣き虫なんすよ、、
E.T. を見ていて、これからチャリが飛ぶって分かってても飛んだ途端にガン泣きするくらいすぐ泣きます

手術当日の出来事までは書ききろうと思ってたけど寝落ちしてしまった

4:30PMごろにAさんが目を覚まし、当方は「ハッピーバースデー」と声をかけた
これは、トランスジェンダーの人が性別適合手術をした日のことを、本来の自分の姿になれた・戻れたという意味合いでセカンドバースデーと言うことがある、と聞いたことがあったからなのだが、Aさんには通じなかったみたいで「こいつなに言ってるんだ? 」みたいなリアクションだった

一応、自分が手術を受けたことは理解できていたみたいなんだが、声はかすれきっていて話をするのは辛そうだった。

ごちゃごちゃとAさんに繋がっている管の中に痛み止めとしてモルヒネを注入するやつがあって、めちゃくちゃ痛いときに自分でスイッチを押して注入する (一定回数以上は注入できないようにストッパーがかかっている) んだけど、Aさんは「これ本当に効いてるのかな? 」とか言いながらそのスイッチを連打していた

5:30PMごろにナースが「ディナ〜♪ 」とか言いながら晩ご飯を運んできた
Aさんは、「え、もう? 」とか言いながら喰えるわけねーだろっていうリアクションをしていた

当方の記憶ではガッツリとサンドイッチみたいなのが出されて「いやいや、そこはスープとかだろ... っ!! 」と思っていた、っていう印象なんだけど、写真を見返すと手術当日の晩ご飯はスープだったんだな、、変に記憶が差し変わってるわ。
https://imgur.com/a/JeVL8LZ

ただそのときのAさんはスープを飲む体力すらなく、かろうじてリンゴジュースを二口か三口、口にできただけだった
当方がストローを刺したリンゴジュースのコップをAさんの口元に持っていくと、Aさんはそれを飲むために枕から頭を少し浮かせるだけでも辛そうな感じだった

Aさんは突然「私が一番好きな飲み物って知ってる? 」とクイズを出してきて、「リンゴジュースが一番好きなんだ」とのことだった。

あと、食事のプレートに書かれた名前の敬称がMS. なのをとても喜んでいた

imgur.com
https://imgur.com/a/JeVL8LZ
Imgur: The magic of the Internet

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https://imgur.com/a/JeVL8LZ

Imgur: The magic of the Internet

ちなみにスポーンでは術後の食事については特に制限がなく、手術直後からなにを食べてもOKなんだけど、ベッドから動けない期間はなるべくウンコしなくて済むように、繊維質の多いものは避けるようにお勧めされる

7:00PMごろだったか、Aさんが少し話ができそうな状態だったので会話したんだけど、正直、なにを話したのかはあまり覚えてない。「痛いけど覚悟していたほどではない」みたいなことはしきりに言ってたのでそれだけは覚えているんだけど、その矢先にメッチャ痛みの波が襲ってきたようで、当方がナースコールしたらナースが痛み止めを注射してくれて落ち着いた。

9:00PMくらいにクリニックのスタッフさん (渡航初日に送迎してくれた猫が好きな人) が病室に来て、そのまま一晩、付き添ってくれた (手術当日の夜だけはスポーンクリニックのスタッフが一緒にいてくれるのだ) 。

当方は夜は自分のホテルに帰ろうと思っていたんだけど、Aさんの想像していた以上のズタボロっぷりにさすがに心配になり、当方も朝までつきそうと申し出たところ、ナースが簡易ベッドを用意してくれた。けっきょく、入院中の1週間は夜はAさんの病室で寝て、昼間に自分のホテルで仕事する (タイ滞在中は休暇扱いではなくリモートワークだったのだ) というスタイルになった。

猫好きスタッフさんが来てくれて、こういうときって誰かがいてくれるだけでめちゃくちゃ安心するんだな、と思い知らされた。何人ものトランス女性の手術を見届けてきた人が、ただいてくれるだけで感じるどっしりとした安心感はすごかった。

その日の晩、当方が簡易ベッドを取ってしまったので、猫好きスタッフさんはソファーで寝ていた。

寝息が聞こえたのでどうやらAさんも寝ることができているようだった。

とりあえずは安心したので当方も寝ることにしたんだけど、ふと、手術を終えて生きていることをAさんが家族にも友達にもまだ伝えてないなー、と思った。電話も、ソーシャルメディアに投稿する気力も体力もなさそうだった。

え、Aさんのオペが無事終わったことを知ってるのってオレだけじゃん、って思って、Aさんと当方の共通の知り合いの顔が何人か浮かんできて、その人たちは心配してるだろーなーとか考えながら、いつの間にか当方も眠りに落ちていったのであった (そういえば朝も早かったし) 。

ちなみにこれは術後3日目に撮った写真なのだが、写真の左端に写っているのが簡易ベッド。
カーテンが引けるようになっていて一応、ビジュアル的なプライバシーは保てるようになっているので、寝るときはジャージに着替えたい場合でも安心である。
https://imgur.com/a/dpLbGbc

ちなみにオレンジ色の線はナースコール用のスイッチにつながっている。

電源のたこ足タップは病院の設備ではないので、タイに着いたら入院までの間に買いに行こう (おそらく日本で売っている電源タップの多くは日本の電圧にしか対応しない) 。
Aさんと当方は入院後に壁のコンセントがベッドから遠くて不便だと気づき、当方が買いに行った (病院とセントラルプラザとの中間くらいにあるテスコロータスっていう施設の中にある家電店で買った) 。
https://goo.gl/maps/F7RxUCVC6ABM8P2YA

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Imgur: The magic of the Internet

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期待age

なぜかランキングが急落していたので支援

https://yanmaga.jp/comics/%E3%82%8D%E3%81%93%E3%81%BD%E3%82%93/20083101c05797ce9db976397fcc8d0d

ろこぽん - 第１話 | ヤンマガWeb
https://yanmaga.jp/comics/%E3%82%8D%E3%81%93%E3%81%BD%E3%82%93/20083101c05797ce9db976397fcc8d0d
ろこぽん。ある日突然地球にやってきた、宇宙人ろこぽん。政府が彼に命じたのは、日本でのボランティア活動だった。……表向きは。Web漫画界の天才×新鋭作家の放つ、衝撃のバトルアクション！

ろこぽん - 第１話 | ヤンマガWeb
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ろこぽん。ある日突然地球にやってきた、宇宙人ろこぽん。政府が彼に命じたのは、日本でのボランティア活動だった。……表向きは。Web漫画界の天才×新鋭作家の放つ、衝撃のバトルアクション！

ちょっと投稿に間が開いてしまってすまそすまそ

手術が無事終わった後の、1週間の入院期間中に印象に残ったことをかいつまんで書く。

Aさんは手術当日こそモルヒネのボタンを連打するくらい痛がっていたものの、翌日からはわりと痛みは軽かったようで、元気そうだった。

たまに痛みの波が襲ってくることはあったけれど、ナースコールすれば痛み止めを打ってもらえたので、それで落ち着いていた感じ。

ただ食欲がなかなか回復しなくて、毎回、食事には手はつけるけど半分以上は残していたのが心配だった。

入院中、Aさんの食事は病院から出してもらえるんだが、もちろん当方は自分でどうにかしないといけないので、どこかに食べに行くか、なにかを買ってきてAさんの病室で食べていた。

ちなみにAさんはタイ料理が苦手で、当方もそのことを知っていたはずなんだけど、一度、当方がテイクアウトでタイ料理を買ってきて病室で食べてしまったことがあって、パクチーの匂いが充満してAさんに怒られかけたことがあった。

なんで怒られずに済んだかというと、日本から持ってきたノーズミントをAさんに嗅いでもらったら気分が回復したから。
https://nosemint.sosu.jp

これはとある性別適合手術を経験したYouTuberがタイで手術後、気分が悪いときに役立ったアイテムとして紹介していたもので、まさか喧嘩を防ぐことに活躍するとは思わなかった。

術後3日目までは前貼りがあるので患部がどんな感じかは分からなくて、その前貼りがモコモコしているのでチソコがなくなった感覚はまったくなかったらしい。

性別適合手術経験者の多くが体験する幻肢痛 (別名: ファントム・ペイン。戦争などで肢体の一部を失った兵士が、ないはずの腕や足が痛いと感じることがある事象のこと) をAさんも味わっていて、「チソコがあったはずのところが痛い」と訴えていた。

ちょっと気になったのは患部からの出血が多かったことかな
ベッドが汚れないようにペット用のトイレシートを敷くんだけど、クリニックが用意してくれていた枚数が足りなくなるんじゃないかと思うくらい頻繁に取り替えていた

心配になって毎朝の執刀医の先生の検診時に聞いたんだが、Aさん程度の出血量は想定内らしく「ぜんぜん大丈夫」とのことだった

Aさんは自分の血で染まったトイレシートを見て「生理みたい〜」と言って喜んでいた
PMSとかで苦しんでいる女性たちには申し訳ないんだが、生理に憧れているトランス女性って意外と多いのよね

当方はほとんど気づかなかったんだけど、Aさんは患部の匂いが気になっていたみたいで臭い、臭いと言っていた。

一度、「ちょっと嗅いでみ? 」と小学生のようなノリで言われてクンクンさせられたんだけど、なんと形容したらいいのか分からない香りがした

ちなみにAさんの股間をクンクンしたわけじゃないぞ
血と匂いが染み込んだトイレシートを嗅がされたんである

Aさんはベッドから動けないので、寝るかYouTubeを見るかブログを書くかしていた
あとは日本の友達とよくテレビ電話をしてたかな

友達と電話する度に当方をその友達に紹介してくれたんだけど、どの友達もなぜか当方に好印象を抱いていたようだった。タイまでついて行って親身にトランス女性をサポートするアライ、というキャラ設定が確立していたっぽい。

どの友達も口を揃えて「本当は私もお見舞いに行きたいんだけど仕事が、、」と言っていた。当方はそれを聞くたびに「仕事の調整なんてどうにでもなるんだから来ればいいのに」と思っていた

当方みたく2週間以上タイに一緒にいるのは無理でも、お見舞いで3〜4日くらいだったら誰でも来れるだろうに、なんでみんな来ないんだろうと思っていた

ふむふむ…

術後4日目、Aさんの前貼りが外され、マソコを拝めるようになった
Aさん曰く、腫れていてグロいとのことだった

ちなみに当方はAさんの入院中は彼女のマソコは見ていないんだが、
退院後のホテルでのリハビリ期間中に「トランスジェンダー当事者ではない人にも手術の現実を知ってもらう」というAさんの目的意識から、「一度、ちゃんと見ておけ」と言われて拝見した
腫れていてグロかった

あとは、ダイレーション (詳細は改めて説明) のときにダイレーターが膣に何センチまで入っているか目盛りを読んでくれ、と言われたことが一度あって、そのときもマソコを見たからタイ滞在中に2回、見たことになるかな

腫れが引いて綺麗に仕上がるまで1年はかかるらしい

さて術後5日目はいよいよ歩行訓練なのだが、その日初めて、当方がAさんを泣かせてしまう事件が起きるのであった

つづく

おまけの話題だけど、入院中に付き添いの人はメシをどこに喰いに行けばいいのか、について、病院に近いところでおすすめを挙げるとまずは >>96 で紹介したセントラルプラザ。

あとは >>129 のテスコロータスもフードコートが充実している。
謎のプリペイドカード (Suicaと違って汎用性はまったくない) を使わないといけないので最初は戸惑うけど、フードコートの入り口の案内の人に現金を渡せばカードをもらえるので臆せずチャレンジしてみてほしい
https://imgur.com/a/ctkUjnW
https://imgur.com/a/JOFWFw0

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Imgur: The magic of the Internet

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>>137
世の中なあ「LGBT(やアライ)を粗末にしたらレピュテーションリスクに直結する大企業」ばかりでもないからなあ。
当方氏は相当恵まれてるほうやで。

最後まで楽しみにしてるやで〜

ちなみにAさんって何歳くらいなの？

>>141
当時、当方が勤務していた会社はちゃんとしてない小さな会社 (むしろ >>13 に書いたとおりLGBTQのジャンルに関しては声を上げたことで酷い目に遭わされた) だし、「友人のトランス女性を助けたいのでタイからリモートで仕事します」という申し出は理解を得られていたわけではないです。

ただ、当方はよく理解不能なことをする・言い出したら聞かない、というキャラは周りに浸透していたので、どうせ止めても聞かないだろうし勝手にすれば? っていう感じでした。

とはいえ、個々が大切にしている価値観に口を挟まないでいてさえくれれば理解してもらう必要もないので、そういう意味では恵まれていたかもしれませんね。

>>142
応援嬉しいです、うまくまとまるかどうか先が見えないですが頑張るっす。

>>143
詳細は伏せますが、「完パスしているトランス女性」の中では比較的、手術したのが遅い方じゃないかなあと思います

術後5日目
いよいよ、ベッドから降りて歩行訓練ができる日である

朝と夕方にそれぞれ1回ずつ、ナースの付き添いのもとで歩く。
手術で体がボロボロなのに加え、5日間ずっとベッドに寝たきりで体力も低下しているので部屋の中でベッドとバスルームを往復するだけでも大変。

スポーンクリニックではないが、イメージとしては ちゅるさんのこの動画の4:12〜 を見てもらえればと思う
https://youtu.be/xnDufCcW8Js?t=252

Aさんはわりと大丈夫そうで、ナースにもたれかからずに自力で歩けていた
5日ぶりにシャワーも浴びることができてめちゃくちゃ喜んでいた
ただやっぱり想像以上に疲れたのと、チソコが真ん中にぶら下がらない状態で歩く経験は初めてでバランスが取りづらいと言っていた。

【性転換手術】術後の入院生活
https://youtu.be/xnDufCcW8Js?t=252
見てる雰囲気より本当にきつかったです。。↓今回お願いしたアテンド会社(いっくん)http://srs-bangkok.wixsite.com/agency-isk★Twitter→https://twitter.com/chinachuru★Instagram→https://www.instagram.com/...

【性転換手術】術後の入院生活
https://youtu.be/xnDufCcW8Js?t=252

見てる雰囲気より本当にきつかったです。。↓今回お願いしたアテンド会社(いっくん)http://srs-bangkok.wixsite.com/agency-isk★Twitter→https://twitter.com/chinachuru★Instagram→https://www.instagram.com/...

前述のとおり、この日の歩行訓練は朝と夕方に1回ずつの計2回で、基本的にはベッドからバスルームまでの往復程度を、ナースの付き添いのもとで実施。

この2回以外で歩きたい場合 (ウソコをしたい、などのとき) 、OKだが都度、ナースを呼び、付き添ってもらう決まりになっていた

しかし、Aさんは術後5日目を迎えたら自分の意思で自由に歩く訓練をしていいのだと思い違いをしていたらしく、病室内だけでなく病院の廊下も歩くつもりで楽しみにしていたらしい

なので、朝、シャワーを浴びた途端にまたベッドに寝かされて、前日までと同様に自由に身動きができないことにひどく落ち込んでしまった

それに輪をかけて運の悪いことに、なにかの手違いで夕方の回の歩行訓練が実施されなかった (待っててもナースが声をかけてくれなかった) 。

我慢できなくなって、ナースを呼ばずに勝手に歩こうとしたAさんに対して当方は「ナースを呼ばなきゃダメだよ」と正論で諭してしまった

その一言で堪えていたものが折れてしまったのか、Aさんが大泣きしてしまった

Aさんからは、どれだけこの日の歩行訓練を楽しみにしていたのか、それが期待と違っていてどれだけ辛い思いをしているのかを聞かされた

2日後には退院して自力で歩けるようにならないといけない、歩くだけでなくダイレーションなどの大変なリハビリが待っているのに、思うようにそれに備えられずにベッドでじっとしていないといけないことにどれだけ焦りを感じているのかを聞かされた

当方はもらい泣きで顔をぐしゃぐしゃにしながらAさんに謝っていた
痛みが思っていたほどではなく、Aさんとはこの日まで元気に会話をしていたので、Aさんは大丈夫だと勝手に思ってしまっていた
この日までの5日間、ベッドから一歩も出られないことがどれだけ辛かったか、想像してあげることができていなかった

しかし、当方はこの期に及んで「ナースを呼ばなきゃダメ、と言ったのは絶対にナースを呼ばないと歩いちゃいけない、という意味で言ったんじゃないんだ。ナースを呼ぶ決まりになっていることを理解した上で、自分たちでリスクを取る判断ができるなら勝手に歩いたっていいんだ」などと意味不明な言い訳をしていた

この喧嘩のあと、Aさんと当方の間の暗黙の了解で、Aさんが歩きたいときはナースの目を盗んで勝手に歩くことになった

で、ウソコを5日ぶりにしようとするんだけどコリコリに固まっちゃっててなかなか出ず、かなり苦労していた
出にくいのに、傷が開かないようにあまり力を入れてはいけないので無理ゲー感がすごかった

ちなみに小についてはまだカテーテルが刺さったままで、それを抜くことになるのは術後7日目、退院の日なんである

つづく

>>144
>>141だが、前段をちゃんと読んでなくてすまんかった。
どうにもLGBT関連は大企業のCSRネタが多くてな...

>>149
LGBTQへの取り組みがファッション感覚で中身が伴っていない、みたいなのは多いですね
テック業界の端くれとして働いている当方としては、PRIDE指標でゴールドを受賞しているような企業のネットサービスでも、会員登録時に性別の選択肢が女性・男性の二択でしかも必須項目になってたりするのを見て残念な気持ちになることは多いです
https://workwithpride.jp/pride-i/

術後6日目

基本的にはこの日は前日とすることは同じで、朝・夕に1回ずつ歩行訓練がある以外はベッドにいなくてはいけない日であり、Aさんが折に触れてこっそりとベッドを離れて部屋の中をうろつき回った日であった

前日に引き続き、この日も大喧嘩が勃発した
前日は当方の心ない一言にAさんの心が折れてしまったことによる喧嘩だったが、
この日は当方の心が折れて一方的にガン泣きするできごとがあった

次の日が退院の日だったので、お世話になったナースたちにAさんが感謝の手紙を渡したい、ということになり、この日の午後、当方が病院近隣のショッピングモールであるセントラルプラザ ( >>96 を参照) へレターセットを買いに行くことになった

少しでも可愛い便箋と封筒がよかったので、どうにかそれっぽいグリーティングカードセットが売られているお店を見つけたかったのだが、モール中を探し回っても見つけることができず随分と時間が経ってしまった

オフィス用品のお店 (オフィスデポやアスクルのリアル店舗みたいなイメージ) でパステルカラーの紙と封筒を見つけたので、AさんにLINEで写メしてそれでいいかを聞いたのだが返事がない。

写真が残ってた
https://imgur.com/a/BdMgdKy

しばらくモールで時間を潰していたのだが返事がないので、妥協してそのオフィス用品の店で買える紙と封筒を買って病院へ帰ったのだが、直感的に、買い物に時間がかかりすぎたことについて病室に戻ったらAさんに嫌味を言われるだろうな、と思ってしまった

>>127 で書いたとおり、この日まで当方は昼間に自分のホテルで仕事をして夜はAさんの病室で過ごすスタイルをとっていたのだが、少し仕事が長引いて病室への到着が遅れたりすると文句を言われていた

シンプルに「おせーよボケ」と言われるならまだよかったのだが、「遅れるなら遅れると連絡をよこせばいいのにそれをしない当方は人としておかしい」的なことを言われていて、正直、何時に病室に行くとはなんらコミットしていないのに感覚値で怒られることが腑に落ちないでいた

それで、この日のセントラルプラザからの帰り道も、病室に戻ったらAさんに怒られるだろうな、そしたらすごく嫌な気持ちになるだろうな、と考え込んでしまっていた

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Imgur: The magic of the Internet

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病室に戻ると、予想どおりAさんから「これだけの買い物なのに随分、遅かったじゃん」と言われてしまい、今、振り返ってみても意味が分からないのだが、Aさんに文句を言われたことではなく、Aさんの反応が予想どおりだったことがものすごく悲しくて当方は泣き出してしまった

簡易ベッドに座り込んでカーテンを引き、鼻水を啜る音を病室に響かせる当方。
Aさんも当方のリアクションが理解不能すぎて戸惑ったであろう。

「モヤモヤを引きずるのはイヤだから、なんで泣いてるのか話せ」とAさんに詰められ、可愛いレターセットがなかなか見つからず苦労したこと・Aさんに写メをしても返事がなく、オフィスデポ的な店で買った紙と封筒で満足してもらえるか不安だったこと・時間がかかったことを怒られるだろうなーとビクビクしていたら予想どおり怒られて嫌だったことを説明した

Aさんは、写メに返信できなかったのは寝ていたからで、どうしても確認しなくてはいけないのなら電話をしてくれればよかった。ただ、買い物を当方に任せた以上は、確認が取れなくても当方で判断してくれてよかったのだ、というごくごく当たり前のことを説明し、当方を諭した。ただ当方がそういう気持ちでいたことには考えが及んでいなかったのでそこは申し訳ない、と謝ってくれた

うーむ、改めて振り返ってみてもこのエピソードは当方がなんで泣いたのか意味不明だな、、
意識はしていなかったけど当方も気持ちが張っていたのかもしれん

ちなみにその手紙は、Aさんが書きたい内容をGoogle翻訳でタイ語にしたものを書き写して完成させていた

タイ語の文字は独特なので、文字としては捉えられず絵を模写する感覚だったので大変そうだった

翌日の退院時にナースに渡したらものすごく喜んでくれたので、少なくとも気持ちは通じたみたいだ

教訓としては、可愛いレターセットが必要なら日本から持参する方が良いんである

つづく

ふたりとも情緒不安定だったんだな…

アケオマソコー

このスレの本題ではないけど一応、触れておきたい

今日を以って、国際的には性同一性障害 (GID) は精神疾患ではなくなった。っていうかそもそも性同一性障害という名称もなくなった。
https://www.outjapan.co.jp/pride_japan/news/2019/5/13.htm

本来であればこの変更をふまえて、日本でも性別変更の要件を定めた法律が今日までに見直されていないといけなかった。

現状ではそもそもGIDと診断されることが前提になっているが、国際的にはそんな疾患はもはや存在しないし、GIDありきの制度を続けることはトランスジェンダーを病気として扱い続けることになるので、偏見を助長したり当事者が余計な重荷を抱えたりすることにつながると思う

すまそ、URLの一部が切れてた
https://www.outjapan.co.jp/pride_japan/news/2019/5/13.html

WHOが性同一性障害を「精神障害」の分類から除外しました　 　
https://www.outjapan.co.jp/pride_japan/news/2019/5/13.html
スイスのジュネーブで開かれているWHO総会で25日、「国際疾病分類」改定版が了承されました。性同一性障害が「精神障害」の分類から除外され、「性の健康に関連する状態」という分類の中の「性別不合」に変更されることになりました。

WHOが性同一性障害を「精神障害」の分類から除外しました　 　
https://www.outjapan.co.jp/pride_japan/news/2019/5/13.html

スイスのジュネーブで開かれているWHO総会で25日、「国際疾病分類」改定版が了承されました。性同一性障害が「精神障害」の分類から除外され、「性の健康に関連する状態」という分類の中の「性別不合」に変更されることになりました。

GIDって精神疾患のくくりだったんか..ホントこのスレは勉強になるなあ

術後7日目、2019年10月15日火曜日
いよいよAさんの退院の日である
この日は次のチャレンジをする日でもあり、めちゃくちゃ忙しかったんである

- カテーテルを外して、術後初めてトイレで小をする
- 初めてのダイレーション

まずは朝の6時ごろにナースがやってきて、カテーテルの管を折り曲げて固定することで尿が流れていかないようにして、膀胱に小をためるようにする。しかも水を飲むように指示されるので、Aさん曰く尿意がかなりきつかったらしい。

そして朝8時ごろだったかな? 執刀医のバンク先生がやってきて、造った膣の中に入れていた詰め物と尿道のカテーテルを取り外してもらえた (ここは先生の指示の下、病院のナースがやってたかもしれん。当方はカーテンを引いて簡易ベッドのところにいたので、会話は聞こえていたが様子を正確に知ることはできなかった) 。

そして、初めてのダイレーションをバンク先生がやってくれた。
(この時点でカテーテルを外しているので、おしっこを我慢したままである)

何度か重複しての説明スマソなのだが、ダイレーションとは、ダイレーターという棒を膣に突っ込む術後のメンテナンスのことで、傷口をグリグリ押し広げるようなものなのでムチャクチャ痛いんである (Aさんは初めてのときこそ「気持ちよくなっちゃったらどうしよう」と軽口を叩いていたが、術後、時間が経過するにつれて痛みと辛さがどんどん増していくので、タイ滞在期間の後半や帰国後は相当、参っていた) 。

なんでそれが必要かというと、ピアスの穴みたいなもので、本来、身体になかったはずの穴は放っておくと塞がってしまうから。

スポーンクリニックのダイレーターはsmall / medium / largeの3サイズで、直径がそれぞれ26mm / 32mm / 34mm。

術後、しばらくの間はstatic dilationといって、mediumサイズのダイレーターを膣に入れた状態で30分、キープする作業を朝と夜の1日2回、行うことになる。

写真が残ってた

見切れているけど、写真の右下部分がダイレーターの先端。
どれだけ挿入できているかを確認するために目盛りがついていて、片方がインチ、もう片方がセンチメートルで記載されている
https://imgur.com/a/MERDbVD

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Imgur: The magic of the Internet

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聞いている限り、凄いAの印象悪いな
手術前は普通の人ならイッチに顔向け出来なくて、連絡できなんじゃないか？

知人にトランスが何人かいるから興味深く読ませて貰ってるんだけど、こんなに詳しく書き込んでAさん大丈夫？フェイクとか入れてるだろうけど、特定されたりしない？
その辺ちょっと心配

今日は退院日の出来事を書き切ろうと思ってたんだけど、年始っつーことで家のことでちょっとバタバタしだしたので続きは明日以降に書きます、すまそ

>>162
>>60 や >>69 に書いたんですが、Aさんの印象が悪く思えてしまうのはある程度、大目にみていただけるとって感じです、、

>>163
>>40 のとおりで、なるべく詳しく誰かに伝えることが当方の役割だと思ってます
伝えるにあたり、Aさんが誰なのかは言及しないけど、きっと分かる人には分かってしまうだろうことも (実際、手術時期や、スポーンクリニックっていうだけでかなり範囲が狭まるので) Aさんには理解してもらっていますよ。
Aさんはむしろ、当方が特定されて誰かに嫌な目に遭わされることを心配してたな〜

術後7日目 (退院日) のつづき

ダイレーション終了後、膣の消毒の仕方についてレクチャーを受けた。
性器周りに消毒液やクリームを塗ったり、膣に注射器で水を入れて洗ったりする

Aさんにとっては初めてのダイレーションはちっとも痛くなかったらしく、少しは痛くないとダメなんじゃないかと逆に不安になっていた
様子を見にきてくれたクリニックのスタッフにそのことを言うと、どこまで本当か知らんが「実際にダイレーションが痛くない人はいるけど、痛いアピールをしたい人しかソーシャルメディアに投稿しないのでダイレーションは痛い、と思われている。痛くない人も5%くらいはいる」とか言われた

そして、術後初めてのトイレでのおしっこである
Aさんはあっさりと、なんの問題もなく排尿することができた

おしっこに手こずる人もけっこういて、腫れで尿道が塞がれる、とかの理由でおしっこできない人もかなりいるらしい
その場合、再度カテーテルを挿入されることになる

タイ滞在中、ホテルで見かけたシスターたちの中にもひとり、退院後もカテーテルをつけていて、管がつながったおしっこの袋を持ち歩いてる人がいた
* シスターの意味は >>101 を参照

おしっこまで済ませたら、荷物をまとめたりだとかの退院の準備である
時間が余っていたので、Aさんは廊下まで歩いて行ってナースステーションでナースたちにお礼の挨拶をしたり、前日に書いた手紙を渡したりしていた

また、退院を迎えることができた旨をソーシャルメディアに投稿して、いいねがめちゃくちゃ押されていた
当方としては、タイへ来る前に予習していた限りでは手術・入院生活よりもずっと過酷なダイレーションの日々がAさんを待ち受けており、初回が痛くなかったとしてもこれから痛くなるだろうと予想していたので、このAさんの投稿にいいねを押している人たちの中に、そこまでAさんに寄り添うつもりで押してる人はきっとほとんどいないんだろうなあ、などとメチャクチャ冷めた目でその盛り上がりを眺めていた

この日のランチまでは病院で食事を出してくれた

ランチ後、クリニックのスタッフ ( >>100 や >>110 で登場したオーストラリア出身のトランス女性) が迎えに来てくれて、退院 & ホテルへ移動。

術後1週間ではまだまだ体力的にしんどいこともあり、病室から来る前の移動は車椅子が用意されていた

Aさんにとってはなんとか無事、退院できたこともそうだが、1週間ぶりに病院の外に出られたことがなによりも嬉しそうだった

チョンインターホテル ( >>53 参照) へ到着し、再度のチェックイン手続き。

3:00PMにクリニックのスタッフが部屋に来てくれて、再度、ダイレーションのやり方とその後の膣の洗浄や性器の消毒の仕方を指導してくれた
基本的には翌日からはAさんは自分だけでダイレーションをしなければいけないので、やり方をマスターできるよう真剣に取り組んでいた

また、クリニックから痛み止めの薬を大量にもらえるのだが、その薬が4種類あり強さが違うので、一番弱い薬から始めて効果がなければ順番を飛ばさずに次の薬に進むよう指示された
Aさんも当方も薬の袋を見ただけではどの薬が強いのか解らなかったので、スタッフに教えてもらい、袋に1〜4の番号を書いておいた

痛い・寝れない・辛いときにはAさんは睡眠薬を飲んでいたのだが、その睡眠薬もたしかこの日にクリニックからもらったのだと思う。

そして、その3日後 (術後10日目)、この睡眠薬がAさんをどえらい事件に巻き込むことになるのであった。

つづく

26歳天然パーマブサメンだけど、色々と投げ出して性転換しちゃおうかと思ったけど、容姿の限界があるからやめとく
整形も限界あるしなぁ
本当に悩んでる人は大変だと思う

>>171
性別適合手術では (服を着ている分には) 外見は変わらないので周りからのリアクションも変わらないんですよね
なにかが劇的に変わることはなく、その割には負担が大きすぎるので、自分の体への確固たる希望や性自認への確信がない限りはお勧めできないです、、

退院後、ホテルに移ってからしばらくは朝・晩の1日2回、ダイレーションを自分でこなすAさんであった。

入院時とは逆で、当方は昼間にAさんのホテルの部屋で一緒に過ごし、夜は自分のホテルに寝に帰っていた。

毎朝10:00AM〜11:00AMにクリニックのスタッフがAさんのホテルの部屋を訪問して様子を確認してくれるので、通訳ができるように朝はその時間に間に合うようにAさんの部屋へ行っていた。

Aさんは明らかに、入院していたときよりも元気がなさそうだった。
体力が回復しない中でダイレーションをこなさなくてはいけないのが覚悟していた以上に辛かったみたいだし、痛みも増してきていたので痛み止めを飲んで無理やり棒を膣に突っ込んでいるような状況だった。

食欲もほとんどなく、みるみる痩せていくAさん。
一応、ホテル滞在は朝食付きのプランなので、朝、食堂でシスターたちとの交流が生まれ、励まし合えるような環境ではあったのだが、英語がほとんどできないことで腰が引けていたAさんは朝食を摂ることもほとんどなかった。
今、振り返ってみると、Aさんを放置せずに朝食にも同席したほうがよかったかもしれない。

* 「シスター」については >>101 を参照

術後10日目、10月18日金曜日の朝のことであった

朝、8時よりも前だっただろうか。Aさんからの電話で目を覚ました当方。
電話に出るとAさんがギャン泣きしている。
どうしたの? (患部が) 痛いの? と聞くと、
バスルームで転倒して頭を強打してしまい血が出ている、とのことだった。

ダッシュでAさんの部屋に駆けつけると、ベッドでAさんがビービー泣いていて、バスルームの床が血で汚れていた。

なんとか自分で止血はできていたようで血は止まっていたが、額に生々しくパックリと傷が開いていた

聞くと、睡眠薬は癖になるからなるべく避けていたが、前々日の晩にまったく眠れなくて辛かった。なので前日の晩は睡眠薬を飲んで眠った、とのこと。

その日の朝、睡眠薬の影響が残った状態でシャワーを浴びていたので、しゃがんで頭を洗った後に立ち上がった際、フラついてしまい、そのまま倒れて便器の角に頭を強打したそうだ。

タイ渡航前の自分にそのことを予見できたかと言えば無理だっただろうと思うけど、どうして滑り止めのマットとか椅子とか手すりとかを準備しておかなかったんだろう、Aさんは女になるために大変な思いでタイまで来て手術を受けたのに、顔に傷を付けて日本に帰らないといけないだなんて辛すぎる、と思った

クリニックのスタッフに電話し、Aさんが転倒して出血しているからとにかく助けてくれ、とお願いした

スタッフは「膣から出血してるのか? 」と確認し、そうじゃないと分かると「であれば10:00AM以降の訪問時に様子を確認するから待っててくれ」みたいな反応だった

意外とドライな反応にガッカリしつつ、Aさんとは少なくともこの傷は縫わないといけない、タイで縫ってもらうといくらかかるんだ、クレジットカードの海外旅行保険はそれをカバーするんだろうか、みたいなことをビビりながらあーだこーだと話していた

でも、電話した20分後くらい? だったと思うけど、8:50AMごろにクリニックのスタッフが部屋に来てくれた。当方は、なにを頼まれたのか忘れたけど買い物に出かけていて、Aさんからの「スタッフが来てくれたから戻ってきて」という電話で部屋に戻ると、 >>91 や >>127 に登場した猫好きスタッフがAさんの手を握りながら励ましていた

こういうときは女同士で通じ合えるなにか、が心強いと感じた

猫好きスタッフさんはどこかに電話でテキパキと連絡し、その日の午後にバンク先生 (Aさんの性別適合手術の執刀医。 >>103 参照) がAさんの額の傷を診てくれる手筈を整えてくれた

Aさんは安心し、次第に元気を取り戻しているように見えた

午後、スポーンクリニックでバンク先生がAさんの額の傷を縫ってくれた
当方はクリニックのロビーでそれを待っている間、Aさんのマソコを作ったバンク先生の右手がAさんの額をも縫ってくれることになんとも言えない感動を覚えていた
* バンク先生が右利きかどうかは知らない

この処置についてクリニックから追加の請求はなかった。

その日の夜はチョンインターホテルとスポーンクリニックのちょっとした合同パーティーみたいなのがあって、ホテルの中庭みたいなところでシスターや付き添いの人、ホテルやクリニックのスタッフが立食で談笑した。手術したシスターたちにとって立ちっぱなしは辛いと思うんだが、椅子はあまりなかったな、、

Aさんも少しオシャレな出で立ちでそのパーティーに顔を出していた
意外と立ち直りが早いな、元気になってよかった、と当方は思っていた

翌朝 (術後11日目)、Aさんから深刻なLINEが来た
やはり、前日のことで相当ヘコんでいる様子だった

体調というよりもメンタルが最悪であること
前日のパーティーで、この環境で自分1人では周りとコミュニケーションを取れないことを実感したこと
性別適合手術がこんなに辛いとは思わなかった、人と関わることに疲れたので今日は誰とも会えないし話せない
だから今日は会わずにいよう、翌日に笑って会えるようにするための休養日にしよう
死にたいと思っているわけではないし、安否確認のLINEは必ずします、
当方さんは今日はタイを楽しんでほしい、
といった内容だった。

タイを楽しんでほしいと言われてもこのチョンブリという田舎町でなにを楽しめっちゅうねん

Aさんと会わずに過ごしたその日の夜7時ごろにAさんからLINEが来た

部屋の掃除が終わるのをAさんがロビーで待っていたら、イスラエルから来て手術を受けた人が声をかけてくれて思わずガン泣きした、そしたらしばらくしてその人が部屋に来てくれて話をすることができた
Aさんの英語力にもめげず、自分も苦しいのにAさんに向き合ってくれて、翌日に朝ごはんを一緒に食べようと誘ってくれた
初めてのシスターができた
今日は勇気を持てる1日になった

つづく

翌日 (術後12日目) の朝、36時間ぶりにAさんと再会。
少しは元気になった様子で、それとともにAさんのちょっとキツい性格も復活していた。

昼間、Aさんとなにをしていたのか、なにを話していたのかはあまり思い出せない。
ただ、当方が意識していたのは、翌日にAさんをタイに残し、当方が東京に戻ることだった。
次に当方がタイに戻るのはAさんの帰国の2日前で、それまでの2週間弱の間、Aさんには当方なしで頑張ってもらう必要があった。
そういう意味でも、前日にAさんにシスターと呼べる仲間ができたことは大きかった。

Aさんの体調が良ければ、しばらく会えなくなるのでこの日の晩ご飯は外食でもしようかと思っていたが、Aさんにはそこまでの余裕と体力はなさそうだったのでホテルの部屋で軽く済ませた。

その後、少ししんみりした雰囲気になるかと思いきや、よりによってこのタイミングで喧嘩が勃発してしまう。

きっかけは、暑かったので当方がAさんの部屋に置かれているペットボトルの水を飲んだことだった。それはホテルから毎日2本、無料で提供されている水だった。

その水を飲む許可をもらう際、「この水、どうせ明日、補充されるから飲んでいいよね? 」とAさんに聞いたのが彼女の気に障ったらしい。

Aさんがいいよ、と言ったのでその水を飲み始めた当方であったが、しばらくすると不機嫌そうに当方を諭してきた。

- ミネラルウォーターはダイレーション後の膣洗浄で使うので、当方が飲んでしまうと足りなくなるかもしれない。しゃあしゃあと旨そうに私の水を飲む当方は配慮が足りない
- 「どうせ補充される」とはなんだ。水が補充されることが当たり前だと思うな。当方にはホテルのスタッフへの敬意が足りない

当方の見苦しい言い訳はこんな感じだった

- 前者についてはAさんが飲んでいいと言ったから飲んだのに、空気が読めない性格の当方に後からそんなことを言われても困る。本当に足りなくなったら当方が買いに行けばいいだけだろう
- 後者は、水が補充されるという物理的な事象を説明しただけで、ホテルのスタッフを見下すような意図はない

極端に受け止めすぎかもしれないが、このときはAさんに当方の人間性を否定されたような気がしてしまった

そしてなにより、よりによって当方が東京に一時帰国する前の晩に、労いの言葉をかけられるでもなく説教をされたことがものすごく悲しくて、当方はまた泣き出してしまった

当方の泣き顔を見たAさんは追い打ちをかけるように「え、こんなことで泣くの? 泣かれちゃったら私が感じていることを当方に率直に伝えられないじゃん (から、泣くのは勘弁してくれ) 」と言った。

この一言で当方は、今はAさんと一緒にいるのは無理だと感じて、自分のホテルに逃げ帰るのであった

正直度し難いなw

術後13日目、当方が東京に一時帰国する日。

Aさんとの雰囲気は微妙ではあったが、黙って帰るわけにもいかないので「昨晩はごめん」とLINEをすると「私こそごめんなさい」とAさんから返信があった。お互い、心にもないLINEのやりとりだった可能性もあるが、会って話してから帰る、くらいのことはできそうだった。

Aさんの部屋を訪ねる前にスポーンクリニックへ立ち寄り、スタッフの方々へ挨拶。
当方から見たAさんの様子をスタッフに聞かれたので、「肉体的には大丈夫そうだけど精神的にかなり辛そう。どうか当方がいない間、Aさんのことをよろしくお願いします」と伝えた。

クリニックのスタッフは、本当にみんな優しくていい人たちばかりだった。
おそらく年間で150人近くのトランス女性を受け入れているのに、Aさんに個として向き合ってもらえている実感があった。

Aさんとはホテルのロビーで少し話をした後、当方が空港へ行く時間が近づくと当方のホテルのロビーまで見送りに来てくれた (当方の荷物は当方のホテルの部屋に置いたままだったのだ) 。

その道のりを一緒に歩いている間、Aさんがものすごく痩せてしまったことを実感した。
タイへの渡航前はサイズが合っていたであろうワンピースをAさんは着ていたんだが、ブカブカだった。

部屋から荷物を運んできて、ロビーでチェックアウトし、呼んでおいたGrabの車に乗り込む当方。Grabの運転手さんはAさんも乗るんじゃないのか? みたいなリアクションだった。

Aさんと別れ際になにを話したのか、全く思い出せない。
握手くらいはしたかもしれない。

車がスワンナプーム国際空港へ向けて出発し、車内からAさんへ手を振る当方。
運転手さんが「彼女 (Aさん) は当方のsweetheartか? 」と聞いてきた。
当方は「そうじゃないけど、彼女はone of my best friendsだ」と応えるのであった

つづく

一時帰国が10月下旬だったこともあり、Aさんはタイから東京に戻った当方が急に寒くて体調を崩さないか気遣ってくれたが、エアコンがガン効きしたタイのお店とかの方がよっぽど寒かったのでそこは問題なかった。

当方が東京にいる間も、AさんとはちょくちょくLINEで連絡を取り合っていた。

当方の帰国の翌々日からは、ダイレーションがこれまでのstaticからdynamicへ移行することになった (* static dilationについては >>160 を見てくれ)。

dynamic dilationは、まずはダイレーターがこれまで使っていたmediumから極太のlargeに変わり、1日2回だったのが3回に増えるという、しんどさのアップグレードがある。

そして、膣の最深部に到達したダイレーターを15分間、回し続けるんである。ここで言う回す、ってのは、ネジのような回し方をするのではなく、奥を固定して、膣の入り口を広げるように手前で円を描くということ。

15分言うても準備や後片付け、膣の消毒、ダイレーターを奥まで挿入するのにかかる時間を考えると1回につき1時間はかかってしまうんじゃないだろうか。

これを手術後の心身共にボロボロの状態でこなすのは相当、大変だと思う。

Aさんはこのdynamic dilationによって疲弊してしまい、ますますご飯が食べれなくなっているようだった。

それに加えて傷が少し開いてしまい、出血してしまった。これについては当方がクリニックのスタッフにWhatsAppで出血箇所を説明して診てもらうようにお願いしたのだが、小陰唇がどうたら、みたいな文章を書くために英単語を調べながらだったのはもちろん、そもそも当方はマソコの構造を自信をもって説明できるほどには理解はしていなかったのだ、と痛感した。

ひええ。痛そう。

面白すぎる

逆の場合はどうなんだろう

>>190
当方はトランス女性とはある程度は関わったことがあるんですが、
トランス男性やその周りの人の体験談はあまり知らないんですよね、、
どなたかスレッドを立てていただけるとです

他に当方が一時帰国していた間のイベントとしては、
マソコの形を整えるためなのか機能的な調整なのか判らないんだけど、再処置で一部をカットして縫う、っていうのがあった。処置直後、マソコがすげー痛いのに、ダイレーションは休まないよう笑顔で指示されたらしい。

あとは、スポーンテクニック ( >>78 参照) を生み出したドクター・スポーンの別荘にシスターたちで遊びに行く、という息抜きのイベント。これは当方も行きたかった (現地にいたとしても、付き添いの人も行けたかどうかは不明) 。
Aさんはこの別荘でマッサージを受けたりとかして多少はリラックスできたみたいだけど、言葉なのか内気な性格からなのかはあれだが他のシスターたちにあまり馴染めておらず ( >>178 のイスラエル出身シスターともこの時点ではあまり話さなくなっていたらしい) 、孤独を味わっていた。
それに加えて、しんどい体に鞭を打って半日、出かけたのが祟って、ホテルに帰ってからはグロッキーだったらしい。

11月2日土曜日、再度、当方はタイのAさんの元へ。
お金をケチッてマイルで航空券を手配したので直行便が取れず、前日の夜に少し早く仕事を切り上げ、上海に一泊してからタイに向かった。
上海のホテルに到着したのが深夜で翌朝は早朝から空港に向かったので、できればもう少し中国を堪能したかったな。

タイ再訪問時は当方のホテルをMTパークではなくAさんと同じチョンインターホテル ( >>53 >>54 を参照) で手配したんだが、 >>177 のパーティーで当方と話したスタッフがチェックインを担当してくれて、当方のことを覚えていてなんか嬉しそうだった。

当方の部屋はAさんと同じフロアーだったんだが、
当方の到着時、Aさんはダイレーションの痛みと疲労とで完全に参っており、
加えて翌々日の帰国に向けて荷物の整理を始めていたので相当、しんどそうだった。

ちょっと会うのは無理そうだったので、Aさんの部屋のドアの前にクリニックのスタッフさんへのお土産 (羽田で買ったチョコかなんかのバラマキ用お菓子) を置いて、翌朝のスタッフ訪問時に渡してもらえるようお願いした。

翌日 (帰国前日) の11:00AMごろ、ホテルのロビーでAさんと再会。
当方の一時帰国時 ( >>184 ) よりもAさんはさらに痩せてしまっていて、顔も青かった。
骨と皮だけ、という表現はこういうことを言うんだと思った。

ロビーではAさんの最近の辛みな話を簡単に聞いて、
あとはAさんの帰国便のオンラインでの座席指定を手伝ったり、航空会社に電話して空港で車椅子を用意してもらえるようにお願いしたりした。

翌朝、朝の5:30AMにクリニックのスタッフさんがホテルのロビーに迎えに来て、空港に送ってくれることになっていた。Aさんの帰国便の出発時間を考えると早すぎる時間なのだが、どうしてこんな早朝からホテルを出なくてはいけなかったのかは後から判ることになる。

車に乗り込む際、他のシスターたちと泣きながらハグして別れる、みたいなドラマチックな展開も少しは期待していたんだけど全然そんなものはなく、早すぎる時間だったこともあってホテルのロビーにはお迎えのスタッフが来るまでAさんと当方しかいなかった。

空港への道のりは特に渋滞もなくスムースだった。
クリニックのスタッフさんが車内でなにやらゴソゴソとしているのでなにかと思ったら、サインボードって言うのかな? 空港の到着ゲートでお迎えの人が掲げているボードに新しい名前をセッティングしていた。
そしてそのスタッフさんは、Aさんと当方が空港の出発フロアーへ到着する前に、到着フロアーで先に降りて行った。
そう、Aさんと当方を空港へ送るついでに、その日タイに到着する新しい患者さんをお迎えするために、この日、ホテルを発つ時間がやたらと早かったのであるｗ

空港 (スワンナプーム) でまずはAさんのチェックインを済ませたんだが、このときのAさんは思いのほか体調がよかったため、前日に手配していた車椅子の使用をキャンセルした。だが搭乗までだいぶ時間があり、空港内をウロウロするうちにジワジワとしんどさが高まってきていたようで、キャンセルしたことを後からしきりに後悔していた。

あと空港内はやたらと冷房が効いているのにAさんがノースリーブのシャツを着ていて寒がっていたので、当方の上着を貸そうとしたんだがダサいから嫌だ、と断られた。

空港内のカフェでお茶をしながら1ヶ月間のタイ滞在がどうだったか、みたいな話をしたんだけど、当方にはいろいろと大変そうだったように見受けられた割にはAさんは「痛みとかも覚悟していたほどではなく、私は元気である。帰国するにあたって寂しさを感じるでもなく、しんみりとした感情も特にない。今度は観光でタイに来たいし、その際はバンコクを堪能したい」みたいなことを言っていた。

これがそのときの本音だったのか、強がりを言っていたのかは解らない。

当方の帰国便はドンムアン空港からのスクートだったので、Aさんとは保安検査場で別れた。

当方は「また東京でね」とAさんに声をかけ、手を振って見送った。
ドンムアン空港への移動も考えるとあまり時間がなかったので、Aさんが検査場のドアの向こうへ行って見えなくなるまで手を振り続ける、みたいなことは特になく、わりとサクッと別れを済ませてドンムアン行きのバスに乗り込んだ当方であった。

「また東京でね」は当方の本音だったし、Aさんとはすぐに東京で再会するだろうと思っていた。
また、性別適合手術 (スポーンクリニックは特に) は帰国してからの方が大変なので、Aさんのその帰国後の大変さにも寄り添うつもりでいた。

しかし、この日、2019年11月4日にスワンナプーム国際空港の保安検査場で別れて以来、Aさんとは二度と会うことはなかった。

つづく

自分女性愛者のトランス女性(この場合レズビアンになるんだっけ？)で手術するの凄い迷ってるけど、いざするとなったらここ参考にするわ
同性愛者のトランスジェンダーって性転換しない方が好きな人と一緒にいやすかったりするから結構躊躇うんだよな

>>195
ドライというか実利的というかｗｗｗ

>>198
婚姻に関してであれば手術をしても敢えて性別を変えない、
あるいは既に結婚しているので手術をしたのに性別を変えられない、って言う人がいますからね、、
性別変更の要件も婚姻の不平等もどうにかならんのかって思いますね、、

>>199
理由がわかった途端にAさんと2人で爆笑してましたｗ